ソニーがZV-1のWebカメラ化ソフトを更新
ImpressWatchがソニーのZV-1のファームウェアアップデートについて報告しています。
ソニーは、Vlog(Video Blog)向けカメラ「VLOGCAM ZV-1」のファームウェアをアップデート。別途ソフトを使わなくても、PCとZV-1をUSB接続するだけで、ZV-1で撮影している映像と音声をPCに伝送し、ライブストリーミング配信できるようにした。
既報の通り、ソニーは同社のデジタルカメラをWebカメラとして使えるようにするためのソフトとして「Imaging Edge Webcam」をWebページで配布。ZV-1ユーザーの22%がダウンロードするなど、ZV-1利用者の配信へのニーズは高くなっている(RX100Vは14%、α7R IIは10%)。
(記事を一部引用しています)
(記事元)https://news.yahoo.co.jp/articles/4be0a5a8fa5d7761a6ecc068be9b95bbd40de3c0
記事によれば、ソニーはZV-1のファームウェアをアップデートし、これまでWebカメラとして利用するのに必要だったソフトウェア「Imaging Edge Webcam」を利用しなくても、直接的にZV-1をWebカメラとして利用できるようになるようです。そして、USB Video Class、USB Audio Classに対応するようで、これらを利用すると、より高効率な圧縮でデータを転送でき、そしてカメラにあるマイクを音声として利用できるようになるようです。ちなみに、Imaging Edge Webcamでは音声はZV-1の内蔵マイクではなく、別途ヘッドセットなどのマイク音声
をWeb会議システムで設定する必要がありました。
これは恐らくですが、Imaging Edge Webcamはソニー製のカメラと、ブラウザなどで実行されているWeb会議システムの間のやりとりをするソフトで、映像データだけを何らかの方法でWebカメラとして認識させるような仲介するソフトであるようです。
通常のWebカメラは、USB端子でPCに接続すると自動的にWebカメラとして認識でき、Web会議システムからも利用するWebカメラとして直接選択して利用することができます。ですが、これまでのソニー製カメラをUSBで直接的にPCに接続しても、そのままではWebカメラとしては利用出来ず、前述のImaging Edge Webcamというソフトを通じて初めてWeb会議システムからWebカメラとして認識できるというようになっているようです。
どちらのほうが簡単で便利か?といえば、もちろんカメラをPCに接続したらWebカメラとして動作し、しかも内蔵のマイクも利用できるということであれば、ZV-1をそのままWebカメラのように扱えるほうが便利ということになると思います。なので、このファームアップはライブ配信をする人には嬉しいことだと思いますね。
高まる動画撮影需要
記事では、気になる数字が明らかになっています。それか、Imaging Edge Webcamの利用率に関してです。記事によれば、Imaging Edge Webcamのダウンロード率は以下のようになっているそうです。
・ZV-1 22%
・RX100V 14%
・α7R II 10%
このようにみると、それぞれのカメラでより多くの人が高い割合で、動画配信のためのソフトをダウンロードしていることがわかります。もちろん、中にはお試しでダウンロードしただけの人もいると思いますが、ZV-1などでは約4分の1の人がダウンロードするなど、動画配信目的で購入している人が多いことを裏付ける数値になっていると思います。
また、これらの数字はライブ配信に関するものになりますので、実際にミラーレスカメラで撮影し動画コンテンツを作る人もおられることを考えると、実際にカメラはビデオカメラとしての役割も、想像以上に高まっているだろうことがわかりますね。
既存のビデオカメラは、ほとんど1/2.3インチのセンサーを利用して、超高倍率ズームレンズを採用しているような感じで、撮影のしやすさといった方向で特化しているようです。ビデオカメラのセンサーを大きくして高画質化するというより、もともとセンサーの大きなコンパクトデジタルカメラやミラーレスといったカメラを動画対応させる方向で発展していくというのは面白い流れだなと思いますね。
静止画がメインとなるカメラと、動画と静止画のハイブリッド、そして動画用のミラーレスという3極化が進んでいくと思いますが、静止画メインでも最低で4k 30pの対応や、Webカメラ化が可能になることは必須条件になっていくと思います。動画用では8k対応や高感度耐性重視という方向になると思いますので、今後のミラーレスの発展はいかに動画性能を取り込んでいくのか?ということになるのかもしれません。
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