OM デジタルソリューションズ株式会社とパナソニック株式会社は、2008 年に共同でマイクロフォーサーズシステム規格を発表し、本規格の普及に努めてまいりましたが、12 年目の 2020 年、日本国内のレンズ交換式デジタルカメラ市場において、レンズマウント別台数シェア No.1を達成しました。
マイクロフォーサーズは、共同規格ならではのラインアップの充実やシステムの発展性によって、映像の楽しみや活用の可能性を更に広げ、現在賛同企業は BtoB 企業も含め 56 社となっております。2020 年には、マイクロフォーサーズシステム規格に準拠した 4 機種のミラーレス一眼カメラが新たに導入され、国内市場の活性化に努めてまいりました。その結果、2020 年は国内市場におけるレンズマウント別トップの台数シェア、21.7%を達成しました。
OM デジタルソリューションズ株式会社とパナソニック株式会社は、フォーサーズシステム、マイクロフォーサーズシステム規格の提案企業として、今後もラインアップ拡充を図り、お客様の多様なニーズにあったデジタル一眼システムを提供してまいります。
マイクロフォーサーズが2020年マウント別シェア1位を獲得
OMデジタルソリューションズが2020年に最も売れたマウント別レンズ交換式デジカメはマイクロフォーサーズだと発表しています。キャッチアップ画像がネタバレになっていますね。ごめんなさい。
ただ、ちょっと条件が複雑です。日本国内の、レンズ交換式カメラで、レンズマウント別の台数シェアが1位ということになります。つまり、海外のシェアではなく、コンデジを含めた場合にはシェア1位かどうかはわからず、マウント別なのでパナソニックとオリンパス(現在のOMデジタルソリューションズ 以下同じ)の合計のシェアで、かつ金額ベースではなく台数ベースということになります。
オリンパスのカメラは、かなり日本では台数が売れていてランキング上位の常連になっていました。海外ではシェアが上位二なることは無く、日本ではなぜかオリンパスが売れている不思議な市場という感じです。
低価格すぎる価格設定
しかもこのように言うとオリンパスユーザに対して失礼かもしれませんが、オリンパスのカメラは発売直後からかなり値下がりするのが特徴で、その前に発売された旧機種はもっと価格が下がるというような状況を繰り返していました。なのでダブルズームレンズが5万円で発売されていることが常態化していて、これでよく利益がだせているな?というのが個人的な感想です。
決して悪い製品ではないですし、PENシリーズは可愛いデザインやカラバリの豊富さでカメラ女子などにも売れていた印象ですので、どうしてそのような価格設定になっていたのかはちょっとよくわかりません。
そのためかカメラ事業はお荷物になっていたようで、オリンパスは日本産業パートナーズにカメラ事業を譲渡するという経営判断をしてしまいました。今後、日本産業パートナーズがどのような経営戦略を考えているのかわかりませんが、これまでの廉価な価格で発売していたため、高価格で販売するのはかなり難しいと思いますので、どのような戦略を考えているのか興味があるところです。
それから現在のところ日本産業パートナーズは、長期的にオリンパスのカメラ事業を引き継いで、長期的に利益を得ようとしているようですが、実際はそうではなく黒字転換したところで、アジア企業に売却するなどしないことを切に願いたいと思います。
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