売れるカメラはマニア層にシフト 低価格カメラは消滅の可能性
PHILE WEBがコロナ渦における各販売店の声を掲載しています。画像は本記事とは無関係なカメラのイメージ画像です。生地では、オーディオを取り扱うショップの声などもありますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
以下、記事の内容を店舗別に引用してみます。
ヨドバシカメラの場合
キヤノンから納期未定とされていた人気商品「EOS R5」が年末に出荷され、売れ筋ランキングでトップに立ちました。それでもなお、お客様の注文はいまだ残っている状態にあり、出荷さえあれば、ソニーの牙城を崩せそうです。「キヤノンVSソニー」の構図に対し、なんとかニコンも新製品「Z 7II」が売れ筋ベスト5に滑りこみました。
(記事元)https://news.yahoo.co.jp/articles/9ad36ead2866c7eda2f9ec9b903a23723629efeb
ヨドバシカメラの販売店の声を聞くと、EOS R5が売れ行きが絶好調なのがわかりますね。販売から半年以上経過したいまでもバックオーダーを抱えているようで、入荷したら即完売という状況になっていることがわかります。EOS R5が需要を満たすほど製造できていたら、ソニーのαを超えて売れていた可能性はかなり高いと思いますね。
EOS R5が売れた理由について、個人的にですが、もちろん基本的なスペックが高いことと、スペックでは表れない被写体の追従性能などAF性能が高いといった使用性が高かったということもあると思います。しかし、これまで既存のキヤノンの一眼レフユーザが買い換えたいと思うようなフルサイズミラーレスがなかったので、ここにきて一気に乗り換えが進み、EOS R5の需要がかなり増したのではないのかな?と思います。
そしてニコンもようやくNikon Z 7IIが5位にランクインしたということのようですが、EOS R5のようなカメラをつくらないとニコンとしては厳しいのかな?と思います。
フジヤカメラの場合
キヤノンのフルサイズ機「EOS Rシリーズ」が、カメラ、レンズともに売上げをけん引する力強い存在となりました。反対に、昨年秋に「α7sIII」を投入したソニーにやや元気が無いのが気になるところです
今後、フルサイズミラーレス一眼が市場をけん引していく形がはっきりと見えてきたように感じています。“売れる”製品がマニア層を中心とする方向にシフトしてきています。そうした層に応えられるレベルの製品でないと、高性能化が進むスマホとの棲み分けは、今後ますます難しくなるのではないかと思われ、そのため、ライトユーザー的な市場は縮小、消滅してしまうのかもしれません。
(記事元)https://news.yahoo.co.jp/articles/9ad36ead2866c7eda2f9ec9b903a23723629efeb
フジヤカメラはカメラ販売を専業としているショップですので、よりカメラに関して造詣が深く、購入する人もカメラに詳しい人が多いことが予想されますね。
その販売店からみると、売れる商品はマニアを中心した方向にシフトしていることが明らかになっているようです。つまり、一般的なユーザではなくて、よりカメラに詳しい層にカメラを売らなければならないため、マニアに対して訴求する製品でなければ、売れないということになってきているようです。
例えばキヤノンはEOS R5で8k動画の録画に対応したりですとか、ソニーがα7S IIIで超高感度耐性のカメラを作ったりですとか、少しとがった何かがあるカメラでなければ売れないのかもしれません。
そこで気になるのがニコンですね。ニコンは、すでに数を追わない(販売台数を追わない)という戦略を明らかにしています。つまり、安い製品は作らずに高価格で高粗利な製品で利益率重視の経営戦略にしていくのだと思います。しかし、もし上記の販売店の声にもありますが、マニア層に突き刺さる製品でなければ売れないということになると、既存の製品のブラッシュアップを続けている程度では、まったくカメラが売れないということになってしまうかもしれません。
そして、ソニーは本日の0時に渾身のフラッグシップモデルとなるα1を発表し、見事スペック的にはマニアに突き刺さるようなカメラを製造してきました。このぐらいのスペックでないと「数を追わない」という戦略は不可能だと思います。今後、どのようなカメラを発売しようとしているのか気になりますね。
[template id=”4241″]
コメント
コメント一覧 (4件)
エンドユーザーレベルではスチル 動画 を撮るだけでは既にスマフォができるし スマフォに比べればミラーレスカメラもデカイ オモイ だけでしかない。
おまけに低経済成長で昇給も僅かなのにミラーレス化でボディー価格が上昇ではデジカメはマニア向けの商品とならざるを得ない。
撮像センサーを自前で調達できるメーカーは製品開発力も強い。自前でセンサーを調達出来ないZはやはり不利で高価格戦略をとるならばαやRを超える為にセンサーは自前で調達できる体制をとるべきと思います。
写真趣味を始めようとしても最初から高額なカメラは買わないでしょう。
普及機は重要と思います。
キヤノンは色々なギミックのカメラを発売し裾野を広げようとしています。
またその受け皿として普及機を販売しています。
他社も見習ってほしいものです。
キヤノンMJの決算によると2020年1月〜12月通期のデジカメ売り上げはボロボロです。
これでは今後エントリーモデルに力など入れられないでしょう。
> レンズ交換式カメラ … 56%減 (一眼レフ61%減 / ミラーレス49%減)
> コンパクトデジタルカメラ … 37%減
> (台数ベース)
まずはD5600の後継機種が出てくるかどうかを見守って、出てきたら消滅はないか、と安堵するということで。。。ただ出てくるとしても、力は入ってないでしょうし、画素数も現2400万画素から2000万画素になる可能性があると思われます。キャノンのミラーレスフルサイズ低価格機種(1000ドル以下、1500ドル以下)も噂があるようですが、出るかどうか注目でしょう。そして出たとしても、売れるかどうか。
ペンタックスにK-70の後継機種が出るとの噂もあったような気がし、これも出るかどうか。フジは現段階でX-E4を出しました、と。そしてOMの次機種にも注目したいと思います。個人的にはパナソニックは結構、機種減らすんではないか(少し多すぎ?噂もないような)と心配感ありです。