ニコンは2020年5月28日、同社の非接触レーザースキャナー「LC15Dx」をDMG森精機の工作機械向けに販売すると発表した。両社は同年3月に包括的な業務提携に関する正式契約を締結しており、今回のスキャナー販売はその提携の一環として実施する。
LC15Dxは、高性能なデータ処理機能を備えており、接触式の3次元測定機に匹敵する精度の多点測定をさらに高速で実行する。また、タッチプローブでの測定がしにくい、小さな部品や複雑な形状の被検物を非接触で効率的に測定できる。
(記事を一部引用しています)
(記事元)https://news.yahoo.co.jp/articles/311ff1457aa84149355d249344996b908e0cdead
ニコンがDMG森精機にレーザースキャナーを供給
MONOistがニコンの非接触レーザースキャーナーに関する報道をしています。
記事によれば、ニコンの非接触レーザースキャナーをDMS森精機に販売すると発表したそうです。DMG森精機というとあまり聞いたことのない名前だと思う人は多いかも知れませんが、工作機器の製造で世界でも有名な企業の一つです。モータースポーツの視聴を趣味としている人では有名かもしれません。WEC(FIA世界耐久選手権)、F1、WRC(世界ラリー選手権)などで、トヨタ、レッドブル、ポルシェなどをスポンサードしています。
販売したの非接触のレーザースキャナーということです。これは恐らくレーザーの照射とその反射を利用して三次元的な距離測定ができるようですね。ニコンはゴルフ用のレーザー距離計を発売していますので、それらの技術や、センサー技術、画像解析技術を組み合わせて高精度のものが出来たのではないのかな?と思います。
通常、精密に測定するのはタッチプローブと呼ばれる接触式のセンサーで製品の高さや幅のようなものを測定しているようですが、レーザーにすることがより高速で、しかも多点で測定できるということで、様々なメリットがあるようですね。
カメラ市場は縮小する一方で、いよいよ経営に火が付きそうな状況になっていますが、ニコンはこれまで培った技術を工作機器分野に応用できると考えているようですね。医療事業に続き、工作機器分野にも広げていって事業の幅を広げようとしているのは間違いないですね。
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コメント
コメント一覧 (1件)
ニコンは今まで培ってきた光学技術使って、新しい工作機械を開発しようとしている様ですね。
10年ぐらいしたら、今とはだいぶ違った企業になっているかも知れません。
バイオ関連で言えば、細胞培養も受託しているんじゃ無かったかと思います。
単なる培養細胞の供給か、または、将来的には細胞培養技術を足がかりにして抗体医薬分野などにも出て行こうとしているのでしょうか?
ただし、どの分野もライバルは多いです。