2025年 カメラメーカー成績表 OM SYSTEM・パナ・富士

OM SYSTEM 評価 C+

OM-3が良いカメラであり、50-200mm f/2.8 IS Proが優れたレンズであることに疑いの余地はないが、2025年のOM SYSTEMにおける興奮はその程度にとどまる。わずかに刷新されたOM-5 IIと、わずかに更新された3本のレンズは、せいぜい「まあまあ」といったところだ。

公平かどうかは別として、マイクロフォーサーズは現在、より広い写真市場に対してその存在価値を証明する必要がある立場にあると思う。このフォーマットにはまだ多くの魅力があり、マイクロフォーサーズのカメラやレンズを使っていて、気に入っている写真家を私はたくさん知っている。しかし、現在市場に出ているAPS-Cやフルサイズのカメラが、OM SYSTEMの製品と同等かそれ以下の価格でより高い画質を提供していることを考えると、OM SYSTEMはもっと頑張る必要があると思う。

私はマイクロフォーサーズが素晴らしいものになれると信じている。だからこそ、OM SYSTEMにはそれを私に、そして何より他のすべての人々に証明してほしい。今年、同社はそれを実現できなかった。

パナソニック 評価 B-

パナソニックは、昨年に比べて今年は確かに多様性に欠けたが、LUMIX S1IIとLUMIX S1RIIが優れたカメラであることに疑いの余地はない。

もしパナソニックのマイクロフォーサーズへの取り組みに評価をつけるとすれば、Fになる。何も起こらなかった。提出された成果はゼロだった。マイクロフォーサーズ製品の欠如は最終評価に影響しているが、私は各システムに同じ重みを与えているわけではない。パナソニック自身が両システムに同じ重みを置いていないのだから、私がそうする理由もない。

パナソニックのフルサイズのLUMIX Sシステムは、常にある程度ニッチで専門的なものになるだろうが、同社は興味深い機能や技術を備えた優れたカメラを作っている。2025年にLUMIX S1II、LUMIX S1IIE、LUMIX S1R IIが加わったことで、LUMIX Sシステムは価格帯や用途のあらゆる面で優れた選択肢を提供している。LUMIX S1IIは、要求の厳しいビデオグラファーにとって、市場で最高のハイブリッドカメラと言えるかもしれないし、LUMIX S1RIIは写真家にとって非常に優れたカメラである。2本の新しいLUMIX Sズームレンズも歓迎すべき追加であり、たとえそれほど刺激的でなくても価値がある。

富士フイルム 評価 C+

富士フイルムが次世代のXシリーズおよびGFXシリーズのカメラに向けて準備を進めているのは、まず間違いない。そして、2025年は全体として同社にとって少し空白の年のように感じられた。しかし、興味深い出来事は多くあった。GFX100RFは非常にクールで、X-E5は本当に優れている。X halfは楽しいものであり、富士フイルムがそれを実現したことは称賛に値するが、技術的な観点から見て実際に優れているものであってほしかった。あのフィルムにインスパイアされた面白い機能が、もっと多くのカメラに搭載されるのを見てみたい。

富士フイルムは本当に素晴らしいことができる会社だと思っているし、リスクを取ることを恐れない。しかし、今年は同社のベストな姿を示した年だったとは思わない。とはいえ、2026年には非常に感銘を受けることになるだろうと、私は強く期待している。