LUMIX S1IIはニコン、キヤノン、ソニーを超えた
要約
あらゆる種類のカメラの中で、2025年に最も劇的な進化を遂げたのはビデオカメラであると考えている。そのため、ますます競争が激化するカテゴリーにおいて、LUMIX S1IIが最優秀機種として選ばれたことに改めて評価を与えたい。
キヤノンはシネマラインをより小型かつ手頃な価格にし、EOS C50を投入した。ニコンはREDの買収後、大きな進歩を遂げ、特に最近発表されたNikon ZRにおいて顕著である。Blackmagicは高性能なPyxis 6Kを提供し、ソニーも近いうちにこの分野に参入すると予想される。
LUMIX S1IIは、シネマカメラを特に求めていない大多数のユーザーにとって、最も優れた選択肢であると考えている。Nikon Z6 IIIやNikon ZRなどの競合機種を凌駕している。これらのニコン機種と同様に、部分積層型の2400万画素フルサイズセンサーを搭載している可能性が高く、これによりパナソニック史上最速のLUMIXとなっている。
しかし、実際の使用において競合機種に対して優位性を持つ、あまり知られていない機能も存在する。ニコンを上回る点として、オープンゲートによる6K動画撮影が可能であり、11ページにも及ぶ豊富な動画コーデックに対応している。また、デュアルゲインISOにより、昼夜を問わず高品質な映像が得られる。
ダイナミックレンジブーストモードは、ハイライトとシャドウのディテールを最大限に引き出し、自然な6K映像を求めるユーザーにとって次のレベルの品質を提供する。カメラから出力される映像は、プロフェッショナルレベルの品質である。
パナソニックのリアルタイムLUT機能も高く評価している。これは、動画や写真において希望する色調をカメラ内で設定できる機能であり、富士フイルムのフィルムシミュレーションよりも優れていると考えるユーザーも少なくない。
動画撮影におけるボディ内手ブレ補正も非常に効果的であり、これまで使用したフルサイズ機の中で最も優れていると感じている。パナソニックのオートフォーカス性能も向上しており、LUMIXカメラを敬遠する理由が一つ減ったと言える。
LUMIX S1IIのデザイン自体には特に魅力を感じないが、映像制作者が求める機能を備えた非常に実用的なビデオカメラであることは否定できない。特に、α9 IIIやα1 IIと同様の2軸バリアングルスクリーンは好印象であり、キヤノンやニコンには見られない設計である。スクリーンサイズがもう少し大きければ理想的だが、十分に汎用性が高い。
総合的に見れば、ソニー、ニコン、Blackmagic、キヤノンの各社には特定の分野で優れた点があるものの、LUMIX S1IIはすべての面において安定した性能を発揮しており、最も優れた機種であると評価している。
汎用性の高さが魅力
LUMIX S1IIは、ニコン、キヤノン、ソニーの動画向けカメラを押さえてベストビデオカメラに選ばれたとTechRadarが伝えています。上記は一部を引用したものになりますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
記事では、筆者が1ヶ月以上使い込んだうえで「最も完成度の高い動画カメラ」と断言しています。Blackmagic、ニコン、キヤノン、ソニーといった強豪がひしめく中で、LUMIX S1IIがトップに選ばれた理由は、派手さはないが“総合力”にあるようです。どこを切ってもプロ仕様、でも扱いやすい。そんな絶妙なバランスが光っているようですね。
本格的なシネマカメラまでは必要ないけれど、映像のクオリティには妥協したくない、そんな方人とってLumix S1 IIはまさに理想的な選択肢となるようです。6Kオープンゲート撮影が可能で、編集時のトリミングやリフレーミングにも余裕があり、仕上がりの自由度がとても高とのことです。しかも、リアルタイムLUT機能を使えば、撮影中に好みの色味を反映できるので、ポストプロダクションの手間もぐっと減らすことも可能になります。
さらに、手ブレ補正の効きが驚くほど優秀で、ジンバルなしでも安心して手持ち撮影ができるのは大きな魅力のようですね。動画コーデックの選択肢も豊富で、プロの現場でも通用する柔軟性を持ちながら、操作性やサイズ感はあくまで“扱いやすい”範囲に収まっており、だからこそYouTubeやVlog、ドキュメンタリー制作など幅広いスタイルで利用できるカメラという汎用性が高いカメラとなっていることがわかります。
今は各社とも動画向けのカメラを発売していますが、その中でもまだまだパナソニックは先頭を走っていると言えそうですね。
LUMIX S1II 関連情報アーカイブ
パナソニック 最新情報
LUMIX S1IIの主な仕様
| センサーサイズ | 35mmフルサイズ (35.6mm x 23.8mm) 部分積層型CMOSセンサー | 
| 画素数 | 約2,680万画素 | 
| センサークリーニング | センサーシフト方式、手動 | 
| イメージプロセッサ | 新世代ヴィーナスエンジン | 
| 手ぶれ補正 | センサーシフト方式5軸補正 | 
| 手ぶれ補正効果 | 中央8.0段・周辺7.0段 | 
| 高速連続撮影 | メカシャッター:最大約10コマ/秒 電子シャッター:最大約70コマ/秒  | 
| 動画撮影 | 全域読出し:6k 30p、5.1k 60p | 
| シャッター速度 | メカシャッター:60~1/8,000秒 電子シャッター:60~1/16,000秒 | 
| ISO | 標準:100 ~ 51200 | 
| フォーカスポイント | 像面位相差AF(最大779点) | 
| EVF | 5.0型 約576万ドット 有機EL(OLED) | 
| 背面液晶 | 3.0型バリアングルチルト式タッチパネル液晶 約184万ドット | 
| メモリカードスロット | CFExpress、SDメモリデュアルカードスロット | 
| サイズ | 幅 約134.3mm×高さ約102.3mm×奥行約91.8mm | 
| 重量 | バッテリー、 メモリーカード含む: 約800g | 


	
	
コメント
コメント一覧 (1件)
LUMIX のレンズ交換式動画機は DMC-GH1(2009年 6月)の頃か
ら出しているので映像に関する蓄積は十分あるのかなと思います。
意外と今のユーザーさんが気がついてないだけかも。