そこで同年6月、アメリカのアナハイムで行われるYouTuberの祭典「VidCon(ビッドコン)」に出品することに。10代の若者が集まる場でリアルな声を聞くことがマーケティングになると考えたのだ。結果は、大ウケ。キャッチーな形やジャケットがカスタマイズできることが特に好評だった。
こうして商品化が決まり、クラウドファンディングを実施すると、およそ半日で予定していた1000台があっという間に完売。メディアでも話題となった。
(記事を一部引用しています)
(記事元)https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200225-00000002-pseven-bus_all&p=1
液晶なしコンデジがじわじわ人気
NewsポストがキヤノンのiNSPiC RECについての記事を公開しています。
記事によればキヤノンが発売したiNSPiC RECが若者にじわじわと人気が広がっているようです。本来、このカメラはスマホを持ち出せない状況でも使えるカメラとして考案したのだそうです。スマホが使えないようなスポーツ中、旅行中、様々なアクティビティ中や、落としてしまう可能性があるなかでも気軽にできるカメラとして考案したとしています。
ですが、このようなカメラが売れるかどうかわからないので発売できず、展示会に出展したところ好評だったことから商品化が決まり、クラウドファンディングが実施され、そこで発売される1000台があっという間に完売だったそうです。かなりの人気だったことがうかがえますね。
撮影が不自由なことが楽しい?
このコンデジは背面液晶もなく、ただボタンを押すと撮影されるというカメラです。背面液晶付きのコンデジが当たり前の現在では、どのように撮影するのかもわからないカメラと言えそうです。どのように撮影するのかというと、本体のカラビナ状になっている部分を覗いて撮影するというレンジファインダーカメラというか、写るんですみたいな感じで撮影するわけですね。
そうするとカラビナからみた絵と実際に撮影された画像に違いがでてくるんじゃないの?と思うわけですが、実際にその通りで、自分の思い通りに撮影できないことがあります。それじゃカメラとして役に立たないじゃんと思うかもしれませんが、逆に背面液晶もなく確認できないため、後から何が写っているのか確認する楽しみがあるのだそうです。そのような楽しみ方は他にもじわじわと広がっているようで、一部の人々の間では、いまフィルムカメラで撮影することが流行しているのだそうです。
今はデジカメの時代ですので、画像はメモリカードに保存され現像する必要がないことや、撮影直後のポストビューもあり撮影した画像をすぐに確認できること、絞りやシャッタースピードもカメラが決めてくれますから、非常に便利に何百枚もパシャパシャと簡単に撮影できてしまいます。
ですが、フィルムではそうはいきません。まずフィルムのISOは固定ですし、露出計は内蔵されていたとしても自分でシャッター速度や絞り決める必要があります。そして撮影後のポストビューがないので、どのような写真になるのかわからないですし、現像するのにお金がかかりますから、やたらめったに大量に撮影することができません。
このようにデジカメとは異なりかなり不自由なわけですが、実はその不自由さがカメラを実際に操作して撮影して良い写真が撮影できたときの喜びにつながったり、現像してみて初めて見ることができる写真へのわくわく感があったりして、そのあたりが撮影の面白さとして理解されてきている側面があるようですね。
これまで、フィルムカメラでは不自由だったり面倒だったことがデジタル化して便利になってきたわけですが、これらのことから、実は不自由さが残っていたほうが楽しい側面もあるということが言えそうです。ただ撮影できるだけでよければそれでいいのでしょうが、撮影を楽しむという意味では自分で完全に操作し、思い通りの写真を撮影できたときの嬉しさみたいなものが得られるからなのでしょうね。
このiNSPiC RECも思った通りに撮影できているか、あとで確認することの楽しさみたいなものが人気につながっているのかな?と思います。富士フイルムもポラロイドカメラであるチェキもかなりの人気になっていて、こちらもデジカメでは当たり前にできる画像のコピーができない世界で唯一の写真が撮れるということで人気になっていて、やはり不自由さというものが、逆にメリットになり売れている側面もありそうですよね。
カメラメーカは、従来のミラーレスやコンデジだけでなく、このようなユーザに受け入れられそうな新しいコンセプトの製品を発売していき、市場を拡大させていく必要があるのかもしれません。
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