コンパクトデジタルカメラ売れ筋ランキング
1位 PIXPRO FZ55 ブラック
FZ55(BK)(KODAK)
2位 LUMIX TZ99 ブラック
DC-TZ99-K(パナソニック)
3位 instax mini Evo Black
instax mini Evo Black(富士フイルム)
4位 デジタルカメラ ブラック
KC-AF11 BK(ケンコー・トキナー)
5位 LUMIX TZ99 ホワイト
DC-TZ99-W(パナソニック)
6位 PIXPRO C1 ブラック
C1(BK)(KODAK)
7位 PIXPRO WPZ2
WPZ2(KODAK)
8位 PIXPRO FZ45 ブラック
FZ45(BK)(KODAK)
9位 instax mini Evo Brown
instax mini Evo Brown(富士フイルム)
10位 PIXPRO C1 ブラウン
C1(BN)(KODAK)
強いコダック
コンパクトデジタルカメラの売れ筋ランキングが公開されています。集計期間は2025年9月15日~21日の1週間となっています。ランキングをみるとコダック製品が5機種ランクインしていて圧勝です。また高価格なコンパクトデジタルカメラも売れており、LUMIX TZ99も人気カメラとなっているることがわかります。
かつて日常的な記録撮影の主役であったコンパクトデジタルカメラの市場は、スマートフォンのカメラ機能が飛躍的に向上したことにより、その役割を大きく変えています。現在、コンデジ市場は、機能と価格帯において「低価格帯」と「高価格帯」の二極化が顕著に進んでいます。
低価格帯は主に2万円前後の製品群で、スマートフォンでは得られない独特の「味のある写り」や手軽さに価値を見出す層をターゲットとしています。一方、高価格帯は主に4万円以上の製品で、大型センサーや高性能レンズを搭載し、スマートフォンを凌駕する高画質や表現力、そして一眼レフに匹敵する高機能と機動力を求める本格的な写真愛好家やクリエイターのニーズに応える形で市場を拡大しています。
コダックの「PIXPRO FZ55」などの2万円前後で手に入るコンデジが人気を集める最大の要因は、その「エモい」描写にあると言われています。これらのカメラは、最新のスマホが追求するシャープで高精細な画像とは異なり、あえてピントが甘かったり、光の加減で白飛びしやすいなど、15〜20年前のコンデジやフィルムカメラを彷彿とさせるレトロな写りを、難しい設定なしで実現しています。
この「フィルムライク」な温かみのある写真は、「平成レトロ」として特にSNS世代から熱狂的な支持を受けています。また、ポケットに収まるコンパクトさと、シンプルな操作性、そしてUSB充電式バッテリーを採用していることによる高い利便性も、日常使いのツールとして手軽に持ち出したいという需要に合致し、人気を後押ししています。
一方、キヤノンの「PowerShot Gシリーズ」やパナソニックの「LUMIXシリーズ」といった4万円以上の「高級コンデジ」が売れているのは、スマートフォンや低価格帯のカメラでは到達できない、本格的な写真表現を可能にするためです。これらの機種は、1.0型などの大型センサーと明るい専用設計レンズを搭載しており、美しいボケ味や暗所でもノイズの少ないクリアな画像を撮影でき、画質にこだわるユーザーの要求を満たします。
コダックのカメラが市場で爆発的な売れ行きを示しているのは、単に価格が安いというだけでなく、「時代が求める写り」と「ブランドの持つノスタルジー」が絶妙に融合した結果と言えるようです。最新のテクノロジーが追求する高画質化の潮流に対し、コダックのカメラは「エモさ」という新たな価値を提供しました。
これは、設定不要で誰もが簡単に「味のある」写真を撮れるという点で、写真撮影の楽しさを再認識させてくれました。さらに、コダックというブランドが持つフィルム時代の象徴としてのイメージが、製品の「レトロな写り」と強く結びつき、SNSやYouTubeで「平成レトロブーム」の火付け役となったようです。その結果、市場の需要が急増し、一部の機種では品薄によるプレミア化が発生するほどの社会現象となり、低価格帯コンデジ市場を牽引する存在となっています。
–BCN
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コメント
コメント一覧 (1件)
IXY 650 m が発売されたら少し様相が変わるかも知れませんね。
コダックのコンデジはエモいと言うより良く写ると思います。
中身かキヤノンの旧型コンデジのコピーのようなのでエモい
写りは期待薄かもです。
ただしマイカラー機能がそのまま残っていれば様々なカスタマイズが
可能なのでかなり変わった写真も撮れると思います。