キヤノンは8K動画撮影に対応した開発中のフルサイズミラーレスカメラ「EOS R5」を早ければ東京五輪・パラリンピック前に投入する方針を固めた。機材の貸し出しや保守に関わるサポート体制もスポーツイベントとしては過去最大規模で臨む計画。プロ用は一眼レフが中心だが静音性や軽量化に優れるミラーレスの使用も進む。東京五輪では報道用カメラの使用率で70%超を目指す。
(記事を一部引用しています)
(記事元)https://newswitch.jp/p/21202
ニュースイッチがEOS R5についてキヤノンについての記事を報告しています。
記事によれば、キヤノンはEOS R5を早ければ東京オリンピック前に投入する方針を固めたとしています。またRF用の望遠レンズであるRF 100-500mmもオリンピック前に投入するとしていて、完全にオリンピックに合わせてR5を投入しようと考えているようですね。
さらにEOS-1D X Mark IIIは、キヤノンが想定した以上に好調に売れているようです。EOS-1D X Mark IIIが想定以上に売れているというのは良い知らせだと思いますね。今年はソニーのα9でオリンピックを撮影しようとするカメラマンも多いと思いますので、想定以上に売れているというのはいいことに思えます。
そしてEOS-1D X Mark IIIのサブ機としてEOS R5をオリンピックまでに投入したいということもあるようですね。記事ではオリンピックでは無音で撮影できるミラーレスカメラのメリットがあることもEOS R5のメリットだとしています。
いま考えると、ほとんどのスポーツではカメラの撮影音が気になる場面って結構ありますよね。例えば、よく言われるのがゴルフのスイング中の撮影ですとか、バレーボールやテニスのサーブ前や、射的やアーチェリーといった特に静音性が気になるスポーツもあります。よく考えるとプレイ中に静かな競技って結構ありますよね。テニス、バドミントン、卓球、体操競技などは応援のようなものはなく、どちらかというと競技中はずっと静かに観戦しているイメージがあります。
そうすると結構な競技で実はシャッター音というのは邪魔になってしまっている可能性がありますので、野球やサッカーといったあまり静粛が求められないスポーツには一眼レフを、静粛性が求められる場合にはミラーレスをという使い分けが求められる可能性がありそうです。
そうするとEOS R5というのは確かにサブ機としてオリンピックで重宝がられる可能性というのは高そうですね。
観測気球か事実か
個人的にはですが、この記事の内容をそのまま受け取って、本当にオリンピック前の発表があるのかな?と少し懐疑的です。気になるのは以下の一文です。
キヤノンは8K動画撮影に対応した開発中のフルサイズミラーレスカメラ「EOS R5」を早ければ東京五輪・パラリンピック前に投入する方針を固めた。
あくまで”早ければ”という記述がされています。ということは、遅くなる場合にはオリンピック後になるということを意味していると考えられます。もしオリンピック前の投入が絶対条件であれば、「EOS R5を東京五輪前に投入する方針」と断言するのが普通じゃないでしょうか?あえて、わざわざ「早ければ」とするには何かの意図がありそうです。
基本的に発売日などに関しては確定してから言うのが通常で、”早ければ”とエクスキューズを付けることは、その時期までには発売できない可能性があることを示唆していることになりますよね。頑張ってうまくいったらオリンピック前の投入が可能になるというようにも見えてきます。
このことから個人的には、キヤノンは何らかの意図があって、オリンピック前に投入できないかもしれないけど、と投入できるかもしれない可能性を述べているように思っています。その意図が何かはわかりませんが、ミラーレス市場へのけん制か、自社から他のマウントへの移行を最小限に収めたいという意図でもあるのでしょうか?少しこれらの発言には気になるところがありました。
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コメント
コメント一覧 (1件)
他のメーカーへとユーザーが流れている現状がバックにあるのだと思います。
ユーザーが期待出来る製品がすぐそこに控えているのなら、「マウントアダプタもあることだからレンズが流用できる点を考えれば他メーカーに移行するのは控えよう」と言った事を期待しているんだと思いますね。
さしずめミラーレス戦国時代の勃発と言ったところでしょうか.....。
でも、キヤノンは色々とパワーのある会社だと思います。