キヤノンは、長年カメラの自社開発で培ってきたCMOSセンサーや映像エンジン、光学などの技術を結集し、「EOS Rシステム」の次世代フルサイズミラーレスカメラ”EOS R5″を開発しています。
また、2020年中の発売を目指し、計9機種のRFレンズの開発を進めています。魅力的なカメラ、レンズをラインアップに加えることで「EOS Rシステム」を強化していきます。「EOS Rシステム」の次世代フルサイズミラーレスカメラの第一弾となる”EOS R5″は、新開発のCMOSセンサーにより、電子シャッターで最高約20コマ/秒、メカシャッターで最高約12コマ/秒の連写性能の実現を目指しており、スポーツなど高速で動く被写体にも対応します。また、8K動画の撮影が可能となることで、高精細な静止画の切り出しやより高画質な4K動画に加工でき、映像表現の幅が広がります。加えて、キヤノン初となるボディ内手ブレ補正機構とRFレンズのレンズ内手ブレ補正機構の双方を協調制御する方式を採用することにより、さらに高性能な手ブレ補正を目指します。また、新たにデュアルスロットに対応するほか、カメラからクラウドプラットフォーム”image.canon”(2020年4月上旬開始予定)への画像自動転送機能を搭載する予定です。
さらに、RFレンズ”RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM”および、同機種に装着可能な”エクステンダー RF1.4×”、”エクステンダー RF2×”を開発しています。これら3機種を含む計9機種のRFレンズを開発しており、2020年中の発売を目指します。(記事を一部引用しています)
(記事元)https://global.canon/ja/news/2020/20200213.html
(記事元)https://cweb.canon.jp/eos/special/eos-r/r5/
キヤノンEOS R5の開発を正式発表
本日、噂通り、EOS R5の開発が発表されました。これから開発するということの発表ですから、そこからわかる仕様というのは多くはありません。ですが、実際にはかなり開発は進んでいるのでしょうね。いわゆるお約束というものだと思います。
以前の噂では、下記のような仕様の噂が出ていました。おさらいです。
■EOS R5
・4500万画素
・ボディ内手ぶれ補正
・ボディ内手ぶれ補正単独で5段分の補正
・レンズ内手ぶれ補正の使用時に7~8段分の補正
・12コマ/秒、20コマ/秒
・スクロールホイールを背面に追加
・タッチバーなし
・以前のEOS一眼レフに似たライブビューと動画のトグルボタン
・8K @ 30fps
・4K @ 120fps
・4K @ 60fps
・5G WiFi
・より大容量のバッテリーだが、LP-E6に見える
・新しいバッテリーだがEOS 5D Mark IVと同じ形状と互換性
・CP+に向けて来月に発表
・2月13日頃発表
・2020年7月発売
プレスリリースからわかることは以下のような仕様です。
・新開発のフルサイズセンサー
・8k動画撮影を実現
・通信機能や操作性・信頼性を高めた
・メカシャッター20コマ/秒、伝シャッター12コマ/秒
・ボディ内手振れ補正あり
・ボディ内手振れ補正はレンズと協調補正が可能
・2020年4月開始予定のクラウドへ画像の自動転送が可能
・EOS R5の画像が公開されたことで外観が判明
これと比較すると、概ね既存の噂に関しては正しかったのではないのかな?と思います。
発売時期の明記なし
プレスリリースを読んで、なんとなく漠然と2020年中の発表なのかと思ったのですが、よくリリースを読んでみるとレンズに関する発売時期の明記はありますが、EOS R5に関する発売時期の記述がないのですよね。
キヤノンは、長年カメラの自社開発で培ってきたCMOSセンサーや映像エンジン、光学などの技術を結集し、「EOS Rシステム」の次世代フルサイズミラーレスカメラ”EOS R5″を開発しています。
また、2020年中の発売を目指し、計9機種のRFレンズの開発を進めています。魅力的なカメラ、レンズをラインアップに加えることで「EOS Rシステム」を強化していきます。
ここには発売時期の記述がありますが、「また、2020年中の発売を目指し、計9機種のRFレンズの開発を進めています」という記述をよく考えれば、2020年中の発売を目指しているのはRFレンズの開発であることがわかります。
次に発売時期の記述があるのは以下の記述です。
「EOS Rシステム」の次世代フルサイズミラーレスカメラの第一弾となる”EOS R5″は、新開発のCMOSセンサーにより、電子シャッターで最高約20コマ/秒、メカシャッターで最高約12コマ/秒の連写性能の実現を目指しており、スポーツなど高速で動く被写体にも対応します。また、8K動画の撮影が可能となることで、高精細な静止画の切り出しやより高画質な4K動画に加工でき、映像表現の幅が広がります。加えて、キヤノン初となるボディ内手ブレ補正機構とRFレンズのレンズ内手ブレ補正機構の双方を協調制御する方式を採用することにより、さらに高性能な手ブレ補正を目指します。また、新たにデュアルスロットに対応するほか、カメラからクラウドプラットフォーム”image.canon”(2020年4月上旬開始予定)への画像自動転送機能を搭載する予定です。
さらに、RFレンズ”RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM”および、同機種に装着可能な”エクステンダー RF1.4×”、”エクステンダー RF2×”を開発しています。これら3機種を含む計9機種のRFレンズを開発しており、2020年中の発売を目指します。
ここにも2020年中の発売を目指すとありますが、「これら3機種を含む計9機種のRFレンズを開発しており、2020年中の発売を目指します」とあるように、これもレンズに関する時期の明記であり、EOS R5に関する発売時期の明記はどこにもありません。
ただし一つだけその時期を表している部分があり、それが以下の部分です。
また、新たにデュアルスロットに対応するほか、カメラからクラウドプラットフォーム”image.canon”(2020年4月上旬開始予定)への画像自動転送機能を搭載する予定です。
EOS R5ではカメラから直接、たぶんスマホとテザリングしてクラウドに画像をアップロードできるシステムが搭載されるようですが、そのサイトの開始が2020年4月上旬としている点です。まさか、カメラの発売時にサイトを用意しないわけはないでしょうから、少なくとも2020年4月以降の発売を考えているのは確かだと思われます。
ニコンとキヤノンへのけん制が目的?
噂によれば2020年7月の発売とされていて、他の噂では2020年後半の発売という噂もありました(参考 EOS R5の画像と仕様が一部流出?? 発表もまもなくか)。これを読んだ時には、あくまで個人的な感想ですが、開発発表から発売まで時期が長すぎないか?ということです。そして本日のプレスリリースではキヤノンはEOS R5の発売時期については一切明記していません。ただし、以前のキヤノンの決算資料では、年内の高機能なフルサイズミラーレスの投入を明言しています(参考 キヤノン 新設計センサー高機能フルミラーレス年内投入を明言)。
このことから考えると、今回の開発発表は他社に先行されないため、キヤノンもこのような機種を発売するんだよと周知することが目的で、他社製品を購入する人に対しての一種のけん制の意味が強い開発発表なのかな?というような印象を持ってしまう感じがしますね。
仮に年末の発表となると、事実上、キヤノンのフルサイズミラーレスはニコンのZシリーズから2年遅れで投入されるということになるので、シェアなどの観点から先手先手で物事を進めて、少しでも他社にシェアを奪われないようにしたいという気持ちはよくわかります。
もし7月発売の噂が事実なら、開発発表から発売まで5ヶ月ということで、若干長いなという印象ですが、それ以上に長いとなると、新型肺炎の影響でサプライチェーンに問題がでる可能性を考慮したか、まだ技術的に何か問題があり開発が進んでいない可能性があるのかな?と少し考えてしまいますね。少なくとも発売は4月以降になると思われるわけですが、どのタイミングで発売時期の発表を含めた正式発表になるか気になるところです。
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コメント
コメント一覧 (1件)
CP+が中止は残念ですがコロナウィルスの方が優先しますから仕方ありませんね。
EOS R5は参考出品する予定だったようで残念です。
一部では今年7月発売の噂もありますがどうでしょうね。
本当は新製品の開発など余り手の内は見せたくないかも知れませんが上場企業は投資家の保護などの為、
適時開示事項に開発品(新製品だったかな?)が含まれているので仕方有りませんね。