実施例の一部
焦点距離 82.46mm
f値 1.84
画角 14.5度
像高 21.60mm
全長 110.02mm
バックフォーカス 18.00mm(当ブログによる解釈です)
(記事元)https://ipforce.jp/patent-jp-A-2020-16679
ニコンがミラーレス用85mm f/1.8の特許を出願
ニコンがミラーレス用と思われるレンズの特許を出願しています。
まず、この特許がどのようなカメラの特許なのかということについてですが、まずは像高が21.60mmです。像高は画像の中心からの高さなので2倍するとフルサイズセンサーの像高と一致するので、これはフルサイズセンサー用のレンズということが言えると思います。
さらに、これがミラーレス用なのかフルサイズ用なのかという事ですが、バックフォーカスの長さがかなり短いものですので、これはミラーレス用のレンズだと言えると思います。RFマウントのフランジバックは20mmですのでZマウントのフランジバックは16mmですので、バックフォーカスの18mmはそれとかなり近い数字ですね。
廉価なポートレート用レンズ?
このように、このレンズはフルサイズミラーレス用のレンズの可能性が高いわけですので、Z 85mm f/1.8というレンズになる可能性が高いと思われますよね。ですが、すでにZマウントレンズについて詳しい人は、すでにニコンがNIKKOR Z 85mm f/1.8 Sというレンズを発売していることをご存じだと思います。
ならば、このレンズは、そのNIKKOR Z 85mm f/1.8 Sの特許なのか?というと、残念ながら特許で表示されているレンズの構成図と、NIKKOR Z 85mm f/1.8 Sのレンズ構成図が異なるのですよね。
もちろんメーカは特定のレンズについて1つのレンズ構成の開発しかしていないわけではなく、様々なレンズ構成のレンズを研究していますし、同じ焦点距離と同じ絞りのレンズに関して、複数の異なるレンズ構成の特許を出願しているケースもあります。なので、この特許が実際に発売されたNIKKOR Z 85mm f/1.8 Sの没案だった可能性もありますが、もう一つの可能性としてS-Lineでない廉価なポートレート用の大口径レンズという可能性も考えられるのではないのかな?と思いますね。
フルサイズミラーレスにおいては高価で高性能なレンズだけでなく、需要がある焦点距離のレンズについては廉価なレンズも必要ではないか?と言われていて、ポートレート用にも利用される85mmのレンズについて廉価な製品が検討されているという可能性はあると思いますね。
いただいたコメントをみて確認したところ、レンズには単結晶のサファイアを利用したものということで廉価なレンズではないということがわかりました。コメントありがとうございました。
[template id=”4241″]
コメント
コメント一覧 (2件)
特許内容を見ると、合焦に際して光軸方向に移動するレンズ群に
1.700 < nd
60.00 < νd
であるようなレンズを少なくとも1枚含むことになっていて、実施例ではサファイアの単結晶が用いられていますが、これでは廉価なレンズになるとは思えません。
なおRFマウントのフランジバックは20mmということですが、これはキヤノンのマウントなのでこの特許には無関係です。ニコンのZマウントのフランジバックは16mmです。
コメントありがとうございます。
お手数をおかけして申し訳ありませんでした。
記事を修正しました。
今後とも当サイトをよろしくお願い申し上げます。