株式会社シグマ(代表取締役社長:山木和人)は、SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art の発売日を発表いたします。
ミラーレスに最適化した最新設計による“Artズーム”第二弾
ズーム全域で圧倒的な解像力を発揮する、クラス最高性能の標準大口径ズームレンズ大口径ズームだからこそ最高性能。SIGMAのミラーレス専用“Artズーム”の第一弾となった14-24mm F2.8 DG DN | Artではその信念をもとに、非常に高い解像感を実現しました。そして、第二弾となる24-70mm F2.8 DG DN | Artにもそれは受け継がれています。
ミラーレス専用設計の優位性を活かすことで、ズーム全域における中心から周辺までの均一かつ高い解像感を実現しつつ、サイズと重量の抑制に成功。さらに、最新のミラーレスカメラボディとの互換性と、様々な撮影状況をアシストする機能が、プロ・ハイアマチュアの高い要求に応えます。
14-24mm F2.8 DG DN | Artに続く、新世代“Artズーム”のフラッグシップ、かつ標準大口径ズームレンズの決定版、24-70mm F2.8 DG DN | Artの登場です。
製品名について:イメージサークルを35mm判サイズに合わせて設計したレンズには「DG」を、ショートフランジバックを採用したミラーレスカメラに最適な設計を行ったレンズには、製品名に「DN」を記します。発売日:12月20日(金)
価格:135,000円(税別)
バーコード:L-Mount 00-85126-57869-5 / Sony E-mount 00-85126-57865-7
付属品:ケース、ロック付花形フード(LH878-03)
対応マウント:Lマウント用、ソニー Eマウント用
SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Artの発売日決定
シグマがSIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Artの発売日を決定しました。12月20日発売だそうです。そして、価格はなんと13万5000円です。価格.comでの最安値は11万8800円で非常に安いですね。
24-70mm f/2.8はいわゆる大三元と呼ばれるf/2.8通しの広角ズーム、標準ズーム、望遠ズームの標準ズームにあたるレンズです。カメラを趣味とする人にとっては憧れのレンズラインナップです。
まず驚くのは価格ですね。11万8800円というのはf/2.8通しの標準ズームとしては非常に安いです。ソニーのFE 24-70mm F2.8 GM SEL2470GMが21万円ぐらいで売られていますので、その半分の価格ということになります。
ですがもっと安いレンズもありますね。それがタムロンの28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)です。焦点距離が少し異なるので厳密な比較はできないかもしれませんが、こちらはなんと8万円で販売されています。安いSIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Artよりさらに4万円弱安く販売されています。これも驚きの価格ですね。ただ、最近はレンズも比較的値動きがあるようなので、まあほとんど下がらないと思いますが、若干は価格が下がる余地があり、価格差は小さくなるかもしれません。
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ソニーのレンズ戦略、吉と出るか凶と出るか
で、ソニーのフルサイズミラーレスが売れていることもあって、タムロンの28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)はめちゃくちゃ売れているようです。価格.comの売れ筋ランキングで2位、ヨドバシカメラの交換レンズランキング10月上期のランキングでも2位と絶好調ですね。何しろ純正ですとキットレンズの標準ズームでも10万円ぐらいするものもあるのに、f/2.8通しで8万円なので、こちらを選択する理由もわかります。
ですが、そのおかげで20万円以上もするソニーのFE 24-70mm F2.8 GM SEL2470GMは残念ながら低迷しています。価格.comの売れ筋ランキングではレンズ全体で74位です。レンズ全体で2位のタムロンとはえらい差です。これで、さらにシグマがSIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Artを発売するということで、シグマの画質を好む人はもちろんシグマを購入するでしょうから、さらにソニーのレンズは売れなくなる可能性がでてきますね。
このように、カメラ本体の販売促進が目的なら現状でも問題ないのですし、むしろ歓迎といったところだと思いますが、レンズを含めたカメラ事業全体の利益としては、サードパーティー製のレンズを購入されてしまうことで自社の利益が目減りしてしまいます。今後はタムロンがf/2.8のミラーレス専用設計の安い単焦点レンズをリリースしたように、様々なレンズが発売されると思いますので、ソニーのレンズ販売はさらに縮小していく可能性もありそうです。
そして最近のレンズはレンズ内手ぶれ補正が搭載されておらず、本体側の手ぶれ補正に任せるというレンズが多くなってきていますね。手ぶれ補正を内蔵しなくて済むことで、設計の自由度がまし性能がよくなるばかりか、価格も安くすることができ、メジャーなレンズメーカ以外もレンズ販売に参入しやすくなると思われるので、そういう意味でも脅威は増している可能性がありそうです。
互換性の問題はつきまといますが、ソニーはEマウントの仕様を戦略的に公開しているため、そう多くの問題を抱えた製品がでることは考えにくいと思われます。ソニーの製品がまだ売れていなかった頃、参入メーカを増やすための苦肉の戦略ともいえますが、これがじわじわと効いてくる可能性もありそうです。
ユーザとししてはラインナップが増えることは楽しみですが、カメラメーカとしては厳しい立場に立たされることになるかもしれませんね。
詳細は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。
コメント
コメント一覧 (1件)
SONYは純正レンズが高くて売れない。
SONYは戦略的にマウント仕様を公開しています。技術力の差はあれ、互換性という点では純正とほぼ同等でしょうね。で、価格は半分以下となると、強い拘りのあるかた以外はタムロン、シグマで良いのではないかとなるのは自然の流れです。
Nikonは純正レンズが高くてサードも無い。
サードの参入を認めず、自身の純正レンズも高いのがニコンです。ニコンの取り得る方策は一つですね。純正レンズの値段を下げる。下げただけでは儲けが無いので、薄利多売で沢山売る。
利益の上で美味しいレンズ部分をサードに持って行かれないのは吉です。
そう考えると、ユーザーとしてはSONYにサードレンズが最もお得なんでしょうか。
いずれにしてもイバラの道です。