コンデジのCoolpix3機種を例外として、ニコンは”まともな”カメラを過去12ヶ月発表していない(Nikon D6は開発発表で正式な発表ではないし、そのカメラが発売されることはあらかじめ知っていた。まだ仕様も発売日も分からない)。最後にニコンから発表があったのは、2018年8月30日のD3500と、2018年8月23日のZ6とZ7だ。
過去12ヶ月にキヤノンは3機種のミラーレスと2つの一眼レフ、さらに様々なコンデジを発表している。同時期にソニーは4つのミラーレスカメラを発表している(1機種のフルサイズと3機種のAPS-Cミラーレス)。
(記事を一部意訳しています)
過去12ヶ月に”まともな”カメラの発表がない
“まともなカメラ”という訳はちょっと悪意が入ったかもしれません。英文では”real camera”と表現されていますが、実際はそんな気持ちが込められているのだと思います。
過去、ニコンはネオイチやW150などの防滴防塵カメラを発表していますが、レンズ交換式カメラについては、ここ1年間何の発表もありません。Nikon D6は開発発表で、正式発表ではないとみなすと、前回の発表はちょうど1年前のNikon Z6とZ7です。
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悪条件が重なったことが原因か?
これは様々な要因が重なったことが原因と考えられそうです。まずコンデジに関して、ニコンは中国工場から撤退しており、他の製造業所に製造を委託するか、タイなどの工場に新たに製造ラインを設置する必要がありました。なのでタイで製造するにも新ラインを構築したり、他の工場に製造を依頼するにしても、様々な調整などでかなりの時間が必要だと思われます。なのでコンデジに関しての新製品投入にかなり時間がかかった可能性が考えられますね。
さらに利益率を重要視することを明らかにしたのもこの頃でした。つまり売れるカメラだけ製造して利益率が少ないと考えられるカメラは発売しないということを厳格化するわけです。こうなると確実に販売があると考えられる定番カメラだけになり、尖った製品や廉価な製品の販売を取りやめた可能性が考えられます。Nikon DLなどはその一つかもしれません。それにより投入を見送られた製品もありそうです。
またレンズ交換式カメラについてもミラーレスへの移行が急激に進んだことから、ディスコンになった製品があるかもしれません。一部の噂ではD5x00シリーズ、D3x00シリーズは完全にミラーレスに移行すると言われています。そうなると、もちろん当たり前ですがそれらの製品は発売しないことになるわけです。
同時にミラーレス化が急激に進んでいることから、ミラーレスの投入を急いだ結果、開発リソースの多くをミラーレスカメラの研究開発に投入したため、一眼レフやその他カメラの開発ができず発売が滞ってしまったことなども考えられますね。
これらのことを考えると、かなり悪いタイミングでコンデジ工場を見切ったり、経営効率重視に経営戦略が変わったり、ミラーレス化があまりに早かったりといったことが合わさったことで、なかなか新製品が投入されない状況が続いているように見えます。
ですが、この後には様々な製品が発売される可能性があると言われていますので、その新製品がどのようなものか楽しみですね(詳細 ニコン まもなく発売される7機種はどれ? APS-Cミラーレス2機種の可能性あるか?)。
詳細は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。
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