株式会社焦点工房は、TECHARTの電子接点付きマウントアダプター「TZE-01」を7月23日に発売する。希望小売価格は税別3万円。
本製品は、ソニーのEマウントレンズをニコンのミラーレスカメラ「Z」シリーズで使用するために設計された電子接点付きマウントアダプター。Eマウントレンズの電子制御(オートフォーカス)に対応、Zマウントを採用するニコンZ 7/Z 6で顔検出や瞳AFが使用できる。
付属のUSB DOCKを使用して、ファームウェアのアップデートが可能。
なお、本製品はCP+2019で参考展示され、2月25日に発表されたものだが、発売日(6月予定)と希望小売価格(税別2万5,000円)に変更があった。
また、同社の「LM-EA7」や「TCS-04」と組み合わせることで、ライカMレンズやキヤノンEFレンズを使ったAF撮影も可能と発表していたが、安定性が確保できないという理由で、仕様が変更され併用が不可能となっている。
(記事を一部引用しています)
発売が延期されていた
一時期、6月の発売が予定されていた、ソニーのEマウント用レンズをニコンのZマウントで利用するマウントアダプタですが、その後延期が発表されていました。また予定価格も5000円ほど高くなり2万5000円のものが3万円となっています。
記事をみると他のアダプタを経由するとEFマウントなどのレンズも利用可能だったようですが、それは安定性に欠けるということで利用不可になってしまったようですね。
多分ですが、テスト前までの段階では概ね順調に動作していたのだと思いますが、何かしらの不具合があって製品の設計をし直さなければならなかったのだと思います。さらにマウントアダプタを二つ重ねての動作についても、様々な理由から正確に動作しなかったのだろうと考えることができますね。
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たった数mmのアダプタに変換機能を入れる高い技術力
この製品は2mmの厚さのアダプタです。それはNikon Zマウントのフランジバックが16mmで、ソニーのEマウントのフランジバックが18mmだからですね。つまりその差は2mmしかないので、そこに様々な機能を内蔵する必要があります。
そうするとただでさえ薄くて剛性が低いのに、内部に様々なデータの変換装置などを組み込むとさらに剛性が低くなってしまいます。またファームウェア更新のための仕組みを組み込むなどする必要があるため、かなりの高い技術力が必要になりますね。だから、販売が延期されたとき実際にはかなり無理な製品で、このまま発売されない可能性もあるんじゃないのか?などと噂する人もいましたが、実際に発売にこぎ着けることができたようで一安心です。
これでソニーのレンズを所有している人でも、レンズ資源を無駄にすることなくZシリーズに乗り換えることができるようになりますので、そのような人には朗報になりそうですね。
詳細は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。
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