マイクロフォーサーズは尊敬されていない?
マイクロフォーサーズは尊敬されていないのではないか?という記事が公開されています。興味深かったので紹介したいと思います。
それでは記事をみてみましょう。
マイクロフォーサーズセンサーには多くのファンがいる。また、あらゆる面で劣っていると確信している多くの人もいる。それで、誰が正しいのだろうか?
オリンパス/OMシステムや、パナソニックのLumix Gで使用されるマイクロフォーサーズセンサーは、面積でAPS-Cの約半分で、APS-Cはまたフルサイズの約半分のサイズだ。従って、マイクロフォーサーズセンサーは、フルサイズセンサーの約4分の1の面積になる。そのため、ノイズ制御、ダイナミックレンジ、解像度において明らかに理論上の性能不足が生じる。これはすべて、センサーの面積、小さな画素、一般的に解像度が低いことに起因している。
しかし、多くの人が犯している間違いは、これがすぐにマイクロフォーサーズのシステム全体を、それがどのようなものであれ、許容できる品質を下回ると思い込んでいることだ。実際には、それは単なる程度の問題で、必ずしも最初に見たほど単純ではない。
マイクロフォーサーズのカメラは初心者向けとしてベストなカメラ、愛好家向けのベストなカメラ、さらにはプロフェッショナル向けのベストのカメラであることが多い。何を撮影するかによっては、画質の不足が問題にならないかもしれないが、サイズ、重量、手ぶれ補正が重要になる可能性がある。
- ノイズ
- 高ISOやRAW処理で復元された深い影部分に多くのノイズがある
- 最近のカメラでISO6400で夜景を撮影したが予想外に良い結果だった
- ただし現像処理に依存し、adobe製品でもより多くノイズが表示される
- LightroomのRAW現像で画質への評価を決めないでほしい
- 解像性
- Lumix GH6は2500万画素センサーを使用しているが、フルサイズより数百万画素少ない
- それは大きな違いだろうか?
- Web用にダウンサンプリングする場合には問題ない
- フルサイズでもより解像度が必要な場合には4000万画素以上を検討する必要があるかもしれない
- ダイナミックレンジ
- 画素の面積が小さいほどダイナミックレンジが低くなる
- しかしテストではAPS-Cやフルサイズに匹敵することが何度かある
- 原因はわからない
- 被写界深度
- 大きなセンサーの浅い被写界深度を再現できないのはまったく事実だ
- マイクロフォーサーズの換算50mm f/1.2は、APS-Cのf/1.8、フルサイズのf/2.5とほぼ同等
- 一方で深い被写界深度を得ることが容易なので、スナップ/旅行/風景ではより役立つ可能性がある
- 価格
- カメラ自体は安くないがレンズは安い
- Pro M.Zuikoでさえ、大きなセンサーの同等レンズの約半額で、しかも良いレンズだ
- 重量とバランス
- ミラーレスカメラが小型になってレンズとカメラがアンバランスになった
- マイクロフォーサーズカメラとレンズのほうがバランスがいいことが多い
- レンズ
- 驚くほど優れ、驚くほど小さく、驚くほど便利なレンズがいくつもある
- 手ぶれ補正
- OMシステムの手ぶれ補正は驚異的だ
- APS-Cやフルサイズで同等の性能のカメラを使用したことがない
私がマイクロフォーサーズの製品を、フルサイズと併用して非常に高く評価しているのは、どんな光でもいつでもシャープで高品位な写真を撮影できるからだ。これは、カメラの設定、被写界深度、フォーカスモードを気にする時間がないときに、確実に写真を得る必要があるときに使用する、究極のシステムだ。
センサーサイズと性能と
上記は一部を要約したものになりますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
記事によれば、マイクロフォーサーズにはフルサイズよりセンサー面積が小さい分、物理的にかなわない部分があるとしながらも、それがメリットになることもデメリットになることもあるというような意見を述べたいようですね。
筆者はマイクロフォーサーズよりも小さな1インチのレンズ交換式カメラを利用しています。そしてAPS-Cのレンズ交換式カメラを利用していて、1インチセンサーのデメリットもメリットもよくわかるので、上記の内容はよく理解できるところですね。
1インチセンサーのレンズ交換式カメラの小型、軽量さは他のカメラとは比較できないものがありました。換算300mmの望遠レンズでも、焦点距離約110mmで実現できるので、非常に軽量で手持ち撮影も余裕です。そのかわり高感度耐性がなかったり、被写界深度が浅いこと浅くないことはやはりデメリットでした。
ただ筆者の撮影環境では、常に昼間にスナップ撮影のように撮影することが主だったので、高感度耐性が低いことは、あまり気になりませんでした。そして、被写界深度も状況によって不可能なことはありましたが、構図を工夫するなどして、ある程度をカバーすることも可能でした。
むしろ、絞らなくても深い被写界深度が得られることは十分にメリットでしたので、どのような撮影をするのか、どのような目的の撮影なのか、自分の撮影スタイルと被写体は何かといったことで変わってくるのだろうと思います。
というわけで、普段から持ち歩いて撮影したいときに気軽に撮影できる小型軽量なシステムは十分にメリットだと思いますね。尊敬されていないことはないと思います。
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コメント
コメント一覧 (5件)
> 被写界深度が浅いことはやはりデメリットでした。
「深いこと」じゃ無いですか?
ご指摘ありがとうございます。
ご迷惑をおかけして申し訳ございません。
早速、訂正させていただきました。
今後とも当サイトをよろしくお願い申し上げます。
このたびはありがとうございました。
マイクロフォーサーズはオリンパスの初代E-M5とLUMIX100-300mmを長らく使っていました。
その頃はまだミラーレス一眼が黎明期で、コンデジのようなもっさりAFにファインダーも決して見やすいものではありませんでした。
今日までその固定観念が強くあったのですが、OM-1のAF性能とコンパクトなシステムで超望遠域をカバーできるマイクロフォーサーズの利点に惹かれ、最近PROレンズと併せて購入しました。結果としては大正解でした。もちろんメインはフルサイズカメラですが、荷物をなるべくコンパクトにしたいという場面ではマイクロフォーサーズのシステムは必須のシステムになりました。
よく言われるAF性能・画質(ノイズ・階調性など)は、使用するレンズで(PROレンズと非PROレンズ)で大きく差があるように感じました。ネット等でもPROレンズを使用せず酷評している人のレビューはあまり参考にならないと感じています。
公式も最近アウトドア領域での展開を強めていくと明言していましたから、そっち方面ではまだまだ商機が望めると思います。特に野鳥撮影では機動力と超望遠の両立が求められるシーンが多く、実際にOMDS(オリンパス)は現場でもニコン、キヤノンの次によく見るメーカーです。
マイクロフォーサーズは、G9まではデジタルカメラの進化期ということもあってほとんど全てのカメラ、レンズを購入しました。旅行で人物も背景もクッキリと写すにはフルサイズでは厳しいので必須の旅カメラでした。
確かに、1画素ピッチという観点からはフルサイズ機には8,000万画素や9,000万画素機は無いので、現行フルサイズ機比較で高感度耐性が弱いのは事実です。APSCでは富士フィルムが8,000万画素相当のカメラを出していますが。
解像という点では画素数だけではなく、等倍の画質が眠くなくそのまま使えるかが重要ですが、フルサイズ機の中には4,500万画素でも等倍画質が眠く、3,000万画素程度まで縮小しないと使えないものもあります。
パナソニックは、GH6でブレークスルーし、等倍画質がとてもシャープで2,500万画素そのままが使えます。過去にG9で撮った写真と見比べても違いが歴然としています。マイクロフォーサーズには、その画質が得られるカメラがフルサイズ機よりも重いGH6しか存在しないのはもったいない気がします。
dcw元記事に対してですが、面積半分といえば、フォーサーズと1インチセンサーでしょう。また1.26×1.26=1.59、1.26掛けて=2からいえば、全体的に記事の半分表記は乱暴(×1.6のキャノン採用で、×1.5は小ズレあり)でしょう。F値も F1.4、F1.8、F2.8 が適切では? 世間から離れて、数字に細かすぎかもしれないですが。