α6700レビュー
ソニーのα6700に関するレビューが掲載されています。どのようなレビュー内容となっているのでしょうか?
それではレビューをみてみましょう。
2019年に発売された前モデルのα6700は、フラッグシップモデルの名前に恥じないような革新的な機能が少なく、フラッグシップとしての評価を下げるいくつかの欠点もあったため、少し物足りないものだったと言えるかもしれない。
2023年になり、新しいセンサー、イメージプロセッサ、改善さた動画、最新のα7シリーズのAFシステム(AIによる被写体認識機能付き)、より洗練されたハンドリングなど、これまでで最高のAPS-Cにするためにソニーは全力を尽くした。実際、ソニーは新しいα6700をソニーの由緒あるAPS-Cセンサーカメラにとって大きな前進を表すものとして紹介している。
新型のα6700には、私たちがまだ理解できていない明らかな欠点がまだあるが、全体的には旧モデルよりもX-T5やEOS R7のようなライバルに対して、より価値があるものとなっている。
α6700の主な継続している欠点は、主に古くて解像度の低いEVFと、背面液晶だ。前者は明るくなり、後者は解像度がわずかに増した。
α6700の背面液晶は、α6600のフリップアップデザインから大きく改善され、完全に多関節のバリアングルとなっており、Vlog、動画撮影、写真撮影全般において、より汎用性が高い背面液晶となっている。
α6600が低速のUSH-Iを採用しているのに対し、α6700はより高速のUHS-IIメモリカードスロットを搭載しており、カメラの左側にロック可能な蓋の裏側に専用のメモリカードスロットがある。ライバルのいくつかはデュアルカードスロットを備えているため、ソニーはここでも少し後れをとっている。
これは連写にも言えることで、AF/AE追従で11コマ/秒という連写速度は、他のカメラの20コマ/秒や、30コマ/秒と比較するとそれほど優れているわけではない。一方で、α6700は他のカメラよりも大きなバッファがあり、11コマ/秒で1000コマ以上のFine Jpeg、59枚のRAW、または44枚のRAWとJpegを1回の連写で撮影することができる。
2台の主要なライバルと比較すると、富士フイルムのX-T5は、より高画素、特別なピクセルシフトマルチ撮影、6k 30p動画、より高速な連写、2段分優れたボディ内手ぶれ補正、より高解像度な背面液晶とEVF、デュアルメモリカードスロットを提供し、α6700は4k 120p動画、連写のための大きなバッファ、より広いISO範囲、バリアングル液晶、そして大幅に安い価格で提供している。
一方、EOS R7は、より高画素、より高速な連写、3段分優れたボディ内手ぶれ補正、より高解像度な背面液晶、デュアルメモリカードスロット、そして安い価格で提供し、α6700はわずかに性能の高い動画撮影、連写のためのバッファ、より広いISO範囲、裏面照射型センサー、洗練された被写体認識、そして長いバッテリー寿命がある。
全体としてα6700は、前モデルよりもはるかに優れたフラッグシップAPS-Cミラーレスカメラであり、新旧の技術のバランスがよくとれている。
上位モデルから多くの機能が搭載されているため、α67070は本当にフルサイズのα7 IVを小型軽量化したもののようにみえる。これは多くの愛好家にとっては、とても嬉しいお知らせと言えるだろう。
物足りない機能も多い?
上記は詳細なレビューのまとめ部分を引用したものになりますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
さて、レビューによれば、α6700は小さなα7 IVといってもいいほどの進化を遂げているとしています。一方でライバルと比較すると、いくつか物足りない部分があると指摘されていますね。
それが、背面液晶がフリップアップ式であること、デュアルメモリカードスロットがないこと、ボディ内手ぶれ補正の性能が劣ること、連写性能が劣ることといったようなところのようです。特にデュアルメモリカードスロットがないというのは、ハイエンドとしてはどうなのか?ということで意見がわかれそうです。
またバリアングル液晶に関しては、完全に個人によって好みが異なるため、チルトがいいのか、バリアングルがいいのかというのは難しいところだろうと思います。
しかし個人的に思うのは、より小型化していて、EVFが光軸上にないことから、どちらかというとプロフェッショナル向けのカメラというより、小さなカメラを好むハイアマチュア向けという印象が強くて、それだったら別にデュアルメモリカードスロットではなくてもいいと思いますし、高速な連写よりもバッファが大きいほうが使いやすいのかなとも思いますね。
そしてフルサイズなみの性能がありながら、APS-Cで、よりシステム全体を小型、廉価で構築できるという意味では魅力的なカメラではないのかなと思いますね。
ただ、ネットなどでは結構賛否両論で、なかなか面白い状況にはなっています。どのような評価に落ち着くのか今後の様子をみてみたいですね。
(記事元)https://www.photographyblog.com/reviews/sony_a6700_review
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コメント
コメント一覧 (5件)
せっかく AI プロセッサを積んでいるのに連射数が少なかったりスティックがついていなかったりと、
ちぐはぐな感じを受けますね。
同様のことを X-S20 の防塵防滴無しの時にも思いました。
このあたりのクラスはサイズと価格が制約になって機能の取捨選択をせざるを得ず、かえってユーザーを選ぶところがありそうです。
ニコンの Z70(?) にはそのあたりの取捨選択を間違わないで欲しい所です。
全力を尽くした割には…な性能ですね。
残念ながらX-T5にはサイズくらいでしか対抗できないでしょう。連写もキヤノンはR7でメカですら15コマ打てます。素のマシンスペックが追いついてなければ、せっかくの優秀なAIAF?も活かしきれないんですよね。
SDシングルというのも、バリアングル採用なので動画も視野に入れてというなら、せめてtype-Aに対応させるか、SDダブルかと思うんですよね。ハイアマでもその辺は必要かと。
すべてがチグハグになっていて、どっちつかずな印象を受けてしまいます。
とはいえ、従来の箱型ボディを死守していますし、6600ユーザーがグレードアップをするにはもってこいの性能ではありますね。
6700になっても依然11コマの連写性能…勿論進化はしてる。
正直もう少し連写性能も上がってもらえないと厳しいきがする。
結局秒間11コマしか取れないのならいいAF積んでいても機能を活かしきれない可能性の方が高い気がする。
シングルスロットに関しても正直デュアルのがよかったなぁと思う。
もしデータが破損した場合のバックアップ用に欲しいとアマチュアながらに思う。
あくまでも私の一意見ですので。
対抗はEOS R7やX-S20クラスになりそうですね。
しかしソニーはそれらよりAPS-C機は小型優先の思想が強いのか、頑なにデュアルカードスロットやジョイスティックは採用しないんですね。
APS-C機でもα7系のようなボディの機種が一つくらいあってもいいと思うのですが、それはまだα7000?にとってあるのでしょうか。
α6700はあくまでもα6600の後継機でミドルクラスといった感じですね。
ソニーのカメラの開発スピードはフォームファクターを共通化して電子的なところで改善を繰り返すことで達成されていますが
α6xxx 系の小型のフォームファクターを維持し続けた事が今回裏目に出てしまったように思います。
α7Cのフォームファクターを流用すればまた違ったかもしれないですがそれをしなかったのは
噂通りにα7CIIが近づいていることの証左なのかもしれません。