Z DX 24mm f/1.7を正式発表
ニコンが日本国外でZ DX 24mm f/1.7を発表しました。海外のSNSやカメラ関連のサイトでは、このレンズについて大きな関心が持たれているようです。
その理由は二つ。まず一つは、Z DX 24mm f/1.7には手ぶれ補正がないこと。そしうもう一つはZ DX 24mm f/1.7がf/1.7というかなり特殊な開放f値の設定であることです。
開放f値がf/1.7であることについては、どうして、このような中途半端なf値になっているのか?という意見がありました。しかし一方で、より明るいレンズになることは素晴らしいという意見も有ります。APS-Cセンサーのレンズとしては、売れ筋となるレンズだけに他社のレンズと差別化できることはいいことかもしれません。
さらにZ DX 24mm f/1.7では手ぶれ補正がないということも指摘されています。レンズ内手ぶれ補正がないことで、ニコンが今後、ボディ内手ぶれ補正を搭載したカメラを発売するのではないかといった観測もあるようです。
Z DX 24mm f/1.7がなぜ開放f値がf/1.7になったのでしょうか?狙ってf/1.8よりも数値を少なくしたかったのでしょうか?それとも、たまたま設計したレンズの光学的な性能を測定したらf/1.7と名付けてもいいレベルの製品だったので、f/1.7という表記になったのでしょうか?
レンズに関する様々な評価
開放f値に関しては、性能的に悪いほうに表記するのは問題がないと思っています。なので、Z DX 24mm f/1.8という表記で発売することも可能だったはずです。このあたりはレンズのf値を厳密に計測するのは難しいですし、f/1.7のレンズにf/1.8と表記をしても、気がつかない人も多いでしょう。
そう考えると、単焦点レンズで一般的なf/1.8という表記でなくf/1.7としたところには、ニコンの何かしらの意図があるのだと思いますね。それがどのような意図かはわかりませんが、もし意図をもってf/1.7という表記にしたのであれば、他のレンズとの差別化をしたかったということが大きかったのではないかと思います。
一方、レンズ内手ぶれ補正がないところは、海外のサイトの意見をみてもそうなのですが、意見がわかれるところだと思います。
手ぶれ補正がないことで廉価になりますし、光学設計の制約が少なくなるので画質的に向上する可能性があります。これによりかなり廉価でレンズを販売できますし、光学的な性能を追求することも可能になると思います。
一方で、手ぶれ補正がないことは、スペック的に見劣りする可能性があります。撮影する側としては、あればあったで大きなマイナスにはならないので、あったほうがよかったと考える人もいると思います。
手ぶれ補正が無いことについて、海外のサイトでは標準域のレンズで、しかも単焦点、大口径のレンズだから手ぶれ補正の必要があるか?という意見が散見しています。個人的にも手ぶれ補正のない50mm f/1.8、60mm f/2.8という単焦点レンズを利用した経験から手ぶれ補正の必要性をあまり感じていなくて、換算36mm f/1.7で手ぶれ補正がなくてもいいのでは無いか?という意見も理解できるところです。
一方で、このレンズはフォーカスブリージングにも配慮した設計になっているとしています。そうなると動画撮影を視野にいれているレンズということになりますので、手ぶれ補正は必要だと考えてもおかしくないと思いますね。そうなると、静止画はともかく、ボディ内手ぶれ補正のある動画撮影用のカメラが発売される可能性があることを暗示しているレンズということになるのでしょうか?
このレンズはどのように評価されるのでしょうか?換算36mmで手ぶれ補正が必要かそうでないか、用途によって手ぶれ補正が必要なのか、そういうこともレンズの評価に影響してくるのかなと思います。
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コメント
コメント一覧 (5件)
DX単焦点が無い早く出せと散々せっつかれた挙句、出したら出したで手ブレ補正が無いマウントがプラだと文句を言われ。メーカーってのは大変ですね。
管理人さんの書いたように動画用途を考えればあった方が強みですが、批判してる層はむしろ普段「動画機能削って安くしろ」って言ってる層と被るように感じるんですよね。私の気のせいかどうか……?
静止画用途なら無くて困る焦点距離でもないと思います。もちろんあれば便利ですが。
元々レンズ内手振れ補正はキヤノンとソニーが共同開発した物で望遠レンズに
搭載したのが始まりでした。
その頃は広角レンズには必要ないと言われていたのにこの変わり様は驚きです。
当時ソニーはビデオカメラ用を想定していたようです。
レンズがシフトする事によって画質劣化もあるでしょうから広角レンズには
必ずしも必要なのか考える必要がありますね。
F1.7って世間的に特殊というのには驚きました。50mm F1.7は普通だったので。F値的には1/2間隔の数字は計算上、F1.4、F1.7、F2、F2.4、F2.8、F3.4、F4 と続いていくのではないでしょうか。手振れ補正もどこまで必要かは、なかなか難しいですね。逆に動画を撮らないので、個人的にはフォーカスブリージングを強調されるのには未だ違和感ありだったりします。手振れ補正も、将来的には電子補正に集約される可能性(特に低価格機種。静止画も含めて)もないのか、気になります。
パナソニックはF1.7が好きで、OMDSはF1.8が好きなようで、各社に特徴があるということでもあるようですね。1.7と1.8ではF6.7とF7.1と同等の差がある感じでしかないですが。
一般的に言うと、
1/3段刻みだとF1.4-F1.6-F1.8-F2………
1/2段刻みでF1.4-F1.7-F2……
となり、F1.7はF1.8より1/6段明るいという事になります。
でも、従前ニコンはF1.4より半段暗いのをF1.8と呼んでおり
矛盾が生じます。