イギリス 中国製監視カメラの設置を規制
イギリスが中国製の監視カメラの設置規制を指示したという報道がされています。なぜ監視カメラの設置を規制するようなことをしているのでしょうか?
それでは記事をみてみましょう。なおアイキャッチ画像は監視カメラのイメージ画像です。
イギリス政府は安全保障上のリスクがあるとして、中国製の監視カメラを機密情報を扱う政府庁舎などに設置することを中止するよう各省庁に指示しました。これに中国政府は強く反発しています。
ロイター通信によりますと、イギリス政府は24日、中国の国家安全法に基づき、中国当局への協力が求められる企業が製造する監視カメラについて、設置を規制すると発表しました。
安全保障上の懸念から機密情報を扱う政府庁舎などに設置することを中止するよう各省庁に指示したということです。この措置に中国政府は反発しました。
記事によれば、イギリス政府は、機密情報を扱う政府庁舎などに中国製の監視カメラの設置を中止するように指示したとしています。恐らく監視カメラに何かしらのバックドアが仕掛けられていて、それにより機密情報の内容が流出することを懸念したものだと思われます。
バックドアとは、公開されていない秘密にされた機器を操作するための仕組みのことです。通常であれば、IDとパスワードを入力しないと操作できない管理画面に、それ以外の操作で出入りする仕組みを設定しておくことなどが該当します。
もし監視カメラにバックドアがあると、外部から何かしらの操作で操作権を奪うことができ、自由にそのカメラを通じて動画を閲覧したり保存したりすることが可能になってしまいます。もし、その時に国家の機密情報を扱っていると、その情報が盗まれてしまう可能性があるわけですね。
監視カメラなどに実際にバックドアが仕込まれているかどうか、また特定の条件により撮影したデータを転送するかなどは、実際に情報が流出してからでないと判断ができないことがおおいです。また、すべての監視カメラで、そのようなバックドアが仕込まれていない機器や半導体などが使われているかどうかを確かめるとなると、かなりの資金が必要になります。なので、怪しいと思う製品に関して一律に規制するというのは仕方がない側面があると思います。
多くの製品で使われる中国部品
これは決して政府の機密情報だけに限られません。いまパソコンやスマホなどでは多くの中国製半導体が使われていますので、ひょっとしたら自分たちの情報が筒抜けになる可能性があります。
そのため今後は中国以外の製造メーカを利用して製品を作っていこうという環境になっていく可能性が高いのかなと思いますね。今後は日本でも様々な製造メーカが国内回帰を目指す動きがでてくるのではないかなと個人的に思っています。
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