ソニーのカメラ内偽造防止技術
ソニーがカメラ内で偽造防止技術を有効化させるという記事が投稿されています。どのような技術なのでしょうか?
それでは記事をみてみます。
・ソニーが法人向けにカメラ内偽造証明技術を利用できるようになると発表
SonyAlphaRumors
・撮影時にデジタル署名を利用して、不正編集や不正行為などの悪用から画像を保護
・カメラ内署名モードを有効にすると、画像はすぐに暗号化された署名が付与される
・ドットの変更、改ざん、偽造があったら署名を取り消す
・α7 IVで利用可能で、他のモデルへの展開も検討されている
・この技術は特にパスポート、マイナンバーカードの画像の検証に適用できる
・メディア、医療、法律の分野での画像の偽造への取り組みにも
上記はどうやらソニーのプレスリリースなどを参考にした記事のようで、それを要約したものです。日本のソニーのページをみても、このプレスリリースはなく、海外のソニーサイトにはあるのかもしれないのですが、こちらでは確認することができませんでしたので、一応ご報告しておきます。
さて、この技術はカメラ内で画像に関するデジタル署名を作成して、画像にその情報を付与するというような仕組みになっているようです。本来はPCなどがあれば、それで簡単にできることなのでしょうが、それだと手間なので撮影するごとにカメラが自動的にデジタル署名を作成し、画像のExif情報などに付与し、そしてカメラからそのままスマホなどを通じてサーバなどに送信できるというようなシステムになっているのだと思います。
どのように改ざんを検知するのか
ここからは記事を読んだ上での、筆者の完全な想像になります。あらかじめご了承ください。なんとなく、こんな感じの技術なのかなと想像していただければ幸いです。
1 画像データの収集
まず、写真を撮影しjpeg画像として出力します(RAWでも可能です)。このとき、GPSなどから撮影日時、撮影した場所の緯度経度、画像の容量、画像サイズ(縦×横)、画像に関して特殊な計算方法を適用して限りなく重複することのない”識別ID”を生成します(掲示板にあるIDのようなもの)。
2 画像データを認証サーバへ登録する
そして、それらの画像に関して得られた情報を画像認証サーバへ送信します。このとき返値として認証サーバから画像に対して一意で表されるユニークな認証番号みたいなのを受け取ります。この認証番号をExif情報として画像に記録します。
3 画像表示時の確認
画像表示時には、Exifデータに記載されているユニークな認証番号を認証サーバに送信します。そして、その画像の特徴となる画像データを受け取ります。その画像に関するデータから、画像の容量、画像サイズ、特殊な計算方法で作成した識別IDや、撮影日、撮影した緯度経度などが、いま閲覧しようとしている画像と一致しているかどうかを確認する。もし異なっていれば後から加工された画像だと判断する。
詳細は不明ですが、おそらくこんな感じで画像が偽造されたものかそうでないかを認識できるということなのだと思います。例えば、Exifに認証番号がなければ、そもそもその時点で改ざんの恐れがありということになりますし、後から改ざんすると「特殊な計算方法」で作成した識別IDと異なる識別IDが生成されてしまうので、少しでも改ざんがあったら改ざんを判別できてしまいます。
特に公的に必要な画像とか、例えば警察の鑑識が撮影した画像がねつ造されたものかどうかなどを判別するのに非常に便利になるのではないかと思いますね。実際にはどのような仕組みの偽造検出技術なのでしょうか?
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