フルサイズミラーレスの市場への影響は一定のものはあるようです。
レンズ交換型カメラ市場の回復にフルサイズミラーレスがどの程度貢献しているのか、「BCNランキング」の実売データで検証した。2016年12月のフルサイズ未満の一眼レフの販売金額を「1」として指数化したところ、16年12月のレンズ交換型カメラのそれは「2.13」。それ以降は「1.5」前後で推移していたが、18年に入り右肩下がりのトレンドが鮮明になっていた。しかし、ソニーとキヤノン、ニコンのフルサイズミラーレスが出そろった18年12月は、全体で「1.65」と急激に売り上げが拡大。それまで2桁マイナスが続いていたレンズ交換型カメラ市場の販売金額は、前年比で100.2%と、かろうじて前年並みまで回復した。ただ1月は、販売金額指数が「1.02」と急速にしぼみ、前年同月比も78.3%と大幅マイナスのペースに逆戻りしてしまった。
理由の一つは、フルサイズミラーレスはまだ少数派だということ。レンズ交換型カメラに占めるフルサイズミラーレスの販売金額構成比は1月現在で12.7%に過ぎない。一眼レフと合わせても、フルサイズの構成比は22.7%にとどまる。これだけで市場をけん引し続けるのはまだまだ難しい。市場全体の活性化にはフルサイズ未満のテコ入れが不可欠だ。一方、レンズ交換型フルサイズカメラに絞って販売金額の動きを見ると、やはり昨年12月に突出して伸びたものの、それ以外はほぼ横ばい。16年12月のフルサイズ一眼レフの販売金額を「1」とする指数では、この月に「1.19」を記録したが、それ以降は「1」前後で推移。昨年12月こそ「1.96」と瞬間的に売り上げを伸ばしたが、1月は「0.81」と、こちらも昨年1月を下回った。昨年春以降、フルサイズの一眼レフは落ち込みが激しく、その分をフルサイズのミラーレスでなんとかカバーしている形だ。
12月の勢いが続かず1月に落ち込んだもう一つの要因としては、買い控えも考えられる。この春はパナソニックの参入に加えキヤノンが追加の製品を投入するとの噂も流れていたため、購入を検討しつつも、こうした動きを見極めようという人たちも多かったようだ。正念場は新製品が市場に出そろう3月以降になる。
(記事を一部引用しています)
レンズ交換式カメラの市場では、一眼レフの落ち込みが激しく、フルサイズミラーレスがなんとかそれをカバーしている状況のようですね。そのフルサイズミラーレスに関しても必ずしも順風満帆とはいえない側面もあるようです。
まず、発売された去年の秋がデータとして表れる昨年の12月までのデータはかなり良かったようですが、それ以降の売れ行きは思ったほどよくなかったようです。これは記事にもありますが、パナソニックがフルサイズミラーレスに参入し今年すぐにも製品を発表するのではという噂があったり、キヤノンが高解像度のEOS Rを発売するのでは?という噂もあったので、ユーザはその発表をみてから決めようと、様子見したことが、今年1月のデーはに反映されていると考えているようです。
新規に購入する人はともかく、すでに既存のフルサイズミラーレスを所有している人は、撮影するのに特に困ることはありませんので、買い換えが魅力的だと思われるような製品を作る必要がありそうですね。
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ところで記事によれば、価格の高いフルサイズミラーレス、フルサイズ一眼レフであっても販売金額の構成比は全体の22.7%でしかないそうです。つまり、残りの80%弱はAPS-Cまたはマイクロフォーサーバなどのミラーレスの販売金額ということになります。そして、フルサイズミラーレスが12.7%とありますので、フルサイズ一眼レフは約10%という構成比になっていることがわかりますね。
現在はフルサイズミラーレスを所有している人が少ないので、カメラを購入する人がたくさんいるわけですが、問題はその後です。カメラは比較的長く利用できる製品なので、メーカとしては新しい機能を追加して次々と新製品を投入していく必要があります。
ですが、カメラは普通に利用するにはほとんど文句のない技術レベルにまで達しているので買い換えをしてもらうのが難しい状況にあるように思えます。フィルムカメラからのデジタル化みたいな大きな変革が次々にないと買い換えてもらうことが不可能になり、結果的に商品が売れなくなってしまいます。
なので、新しい機能を考えて次々と投入して販売していくことが必要になると思いますが、これはカメラメーカ各社も考えているはずで、厳しい戦いになりそうですね。
詳細は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。
(記事元)https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190217-00107095-bcn-sci
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