Nikon Z 9はすでに1年分以上の予約注文?
Nikon Z 9の月間生産台数や、発売日当日に手に入れることができるのか、今から注文して手に入れるまでどの程度かかるのかといった情報が錯綜しています。海外では1年待ちは当然という風潮ですが、実際にはそうでもない可能性もあるようです。
まずですが、1年待ちというのがどこからの情報のものなのかの概要がわかりました。実際に中国のSNSで確認してみると、中国国内の恐らくネットメディアで中国国内の予約分で4万台の予約があるという報道がされているようです。実際にWeiboを確認してみたら、確かにそのようなツイートがありました。
ただし、このツイートでは生産能力が月産3.5万台で、国内予約数が4万台だとしています。一方で4万台もの予約があるはずがないといったツイートや、月に3万5000台の生産は多すぎるというようなツイートもみられます。
そしてこの月産3万5000台というのはどこから来たのか?というと、日経のサイトからだと思われます。ここでは明確に当初の生産台数は3万5000台を予定するとしています。
一方で月産3500台という情報も
しかしこの生産台数は間違えではないか?という情報がでてきます。これが以下の同じく日本経済新聞が提供しているプレスリリースです。
このリリースは一般消費者に向けてのプレスリリースではなく、メディアに向けてのプレスリリースだと思います。このような製品を発売するので、よければメディアでこのように取り上げてくださいねという意味で提供されるものです。なので一般向けの公式プレスリリースには記述されていない予定生産台数が記述されています。
なので、プレスリリースという性質上こちらはむしろニコンが提示している解釈の余地のない生データですので、この記述のほうが正しい可能性が高く実際には月産3500台というのが正解という可能性が高そうです。
そして、様々な数字がでてくるわけですが、中国国内で4万台の受注があり、月産で3500台であれば少なくとも入手するまでには1年待たなければならないよねという流れになっているように見えてきました。様々な情報が錯綜している感じがしますが、何がきっかけでこうなったのかちょっと興味がありますね。
それでは、何が正しいのか何が間違っているのかというと、だいたいこんな感じだと思います。
・日経の記事の月産3万5000台 → たぶんタイプミスか読み間違い
・ニコンの月産3.5千台=3500台 → 正解
・中国国内の予約4万台 → デマ
こんな感じではないかと思います。
ただ、完全に妄想になりますが、日経の月産3万5000台というのが、生産台数ではなく発売初月の供給能力という解釈は可能なのかなとも思います。つまり発売初月はこれまで製造したぶんの在庫があるわけですので、3万5000台の供給能力があり、その後は月産3500台分の供給能力になると無理矢理解釈できないわけではありませんが、この解釈にはちょっと無理がありそうです。
なお、もしこれだけの予約数があるのなら”供給不足のお知らせ”がすぐに出てもおかしくないのでは?という意見もありますが、これは、これまでの慣例から考えると”発売日までにお届けできない可能性”を発表しているものなので、発売日が決定しないかぎり発表されることはないだろうと思います。正式な発売日はアメリカでは12月15日と言われていますので、正式な発売日の決定がいつあってもおかしくはない状況にはあります。
なので正式に発売日が決定の公式発表と同時に供給不足のお知らせがでるかどうか、日経の記事の数値に訂正が入るかどうかというのが、今後の見どころになりそうです。
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コメント
コメント一覧 (2件)
日経がピリオドを見落とした説に一票!
そうでないとニコンの全事業総売上の1/3がZ9という非現実的な数字になってしまいます。
別サイトでも話題になっていましたが、想像で議論しても埒が開かないと思い、日経に問い合わせてみました。
結果、やはり有料記事側の誤植で、正しくは3,500台との回答がありました。
既に記事も訂正されていますが、35,000台の話題がかなり出回ってしまった後なので、しばらくこの誤解は続きそうですね……