デジタル一眼レフカメラに常に需要が有る理由
デジタル一眼レフカメラに常に需要がある理由はこれかもしれない・・・そんなコラムが掲載されています。興味深いので紹介したいと思います。
それでは記事をみてみましょう。
たぶん、富士フイルムのX100Vは最高のコンパクトデジタルカメラで、富士フイルムが在庫切れで注文に追いつくのに苦労するほど人気があるのは、ビンテージ、レトロ、クラシックなデザインだけではないかもしれない。たぶん、TikTokインフルエンサーのせいだけではない。
そして恐らく、人々がペンタックスの一眼レフやレンズに戻ってきたり、ニコンやキヤノンの一眼レフにこだわり続けているのは、忠実なコアなファン層、防塵防滴性能、そして一眼レフのデザインのせいではないのかもしれない。
もし、これらのカメラの光学ビューファインダーが、人々をさらに戻し続けさせているとしたらどうだろう?X-S20、R100、Z 8、ライカQ3など、すべてのEVFのある新しいカメラについて考えてみよう。
これらはいずれも電子ビューファインダー(と背面液晶)で、撮影前に写真の仕上がりを確認できるWYSIWYG方式(What You See Is What You Get)だ。
しかし、光学ファインダーが、最新のカメラから失われた魔法だったらどうだろう?
もし、このWYSIWYGが実際に私たちの創造性と、予期しない出来事に感動する能力を奪っていたとしたら?写真を撮影したとき、実際にどのような写真になるのかわからなかったことを覚えているだろうか?
これが大きなファインダーのあるフィルムカメラの仕組みで、とても興奮するものだった。常に良い写真を繰り返し撮影するためには、本当に努力が必要だった。デジカメが登場したとき、よりよい結果を得ることができるようになった。確かに、初期のデジカメは当たり外れもあったが、それでもフィルムカメラよりは簡単で信頼性も高かった。
時間と技術が進歩するにつれ、カメラはますますよくなっており、ダイナミックレンジ、ノイズ性能は改善され、よりよい色再現、信頼性の高いAF、そしてシャッターボタンを押す前に正確に何が撮影できるかを確認できる電子ビューファインダーがある。
しかし、この進歩が実は写真の楽しみを奪っているとしたらどうだろうか?カメラをもってボタンをおすだけで素晴らしい写真は撮影できるが、チャレンジ精神はどこに行ってしまったのだろう。
カメラがあなたのためにすべてやってくれるとしたら、趣味を極める方法、よりよい写真を撮影する方法、よりシャープに撮影する方法をどこで学べばいいのだろうか。
たぶん、これが人々が一眼レフに固執している理由で、ペンタックスにこだわり、ライカのデジタルレンジファインダーにこだわる理由で、ニコンやキヤノンの一眼レフにこだわる理由だ。これらのカメラでの撮影は実際に楽しく、挑戦的なものだからだ。
たぶんこれが、フィルムカメラや初期のデジタルカメラに興味がある理由で、それらのカメラは光学ファインダーが特徴で、そしてこれが一眼レフがさらに長く存続する可能性がある理由だ。
レンズの設定を確認し、フォーカスを合わせ、何度も試行錯誤して何度も撮影することが、写真撮影の本当の楽しみかもしれない。カメラにすべてをまかせてしまうよりも。
EVFで撮影が楽しくなくなった?
記事によれば一眼レフや光学レンジファインダーカメラに人々が戻ってきているのは、光学ファインダーが理由かもれないと主張しています。
最近はEVFなので設定した写真をある程度は撮影前に確認することが可能です。そのためどのように撮影できるのか事前にわかってしまうので、カメラで撮影する楽しみがないとしていますね。自分で設定したり、フォーカスを合わせたり、失敗してしまったので設定を変更して何度も撮影することが写真の楽しみであるとしています。
これは一眼レフの頃でも言われていて、ボタンを押すだけでカメラがフルオートですべてやってくれるので楽しみがなくなったという人が一定数いました。さらにデジカメだとその場で確認できてしまって楽しくないので、現像された写真を手にするまでのわくわく感があるフィルムカメラのほうが楽しかったという人も一定数いますね。
不自由で、自分ではできないことをできるようになるという楽しさは確かにあるかもしれません。人によると思いますが、最初はできなかった包丁でのキャベツの千切りが上手になって楽しくなったり、バイクや車でクラッチを使った運転ができるようになって楽しいとか、そういう楽しさが確かにカメラにはあるのかもしれません。
キャベツの千切りも今はスライサーで簡単にできますし、バイクも車もオートになってクラッチはなくなりました。同様にレリーズボタンを押すだけで簡単にある程度のキレイな撮影ができるので、撮影の楽しさが目減りしている側面はあるのかもしれませんね。
しかし、なかには絶対に失敗できないという場合もあります。特にプロフェッショナルな人で、結婚式の大事なシーンや、スポーツでの得点シーンなど失敗できない場合には、カメラまかせでなんとかなってしまうのであれば、そのほうがいいという人もいると思いますね。つまりは使い分けすればいいということになるのだろうと思います。
メーカとしてもこういう需要があることはわかっていても、そんなに売れ行きは見込めないので、販売できないということもあると思いますね。みんながみんなそういう趣向になれば、そのようなカメラが発売される可能性もあるのかなと思います。ペンタックスのフィルムカメラプロジェクトなどはその一例になるのかなと思いますね。
(記事元)https://amateurphotographer.com/latest/opinion/heres-why-the-dslr-will-always-be-in-demand/
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コメント
コメント一覧 (4件)
出てきた写真に満足行くかが全てで、カメラはそのための道具に過ぎないスタンスです。なのでとことん便利になってほしいですね。
それに、OVF→EVFで新たに見えるようになったのはあくまで露出や色味であり、構図を決めるのもどの一瞬を切り取るか決断するのも自分自身のままです。
露出や色味の試行錯誤も、「1枚撮って結果を見て考える」から「リアルタイムに変わる映像を見ながら考える」に変わっただけで、その中でまだ見ぬ発想や予期しない結果との出会いがあることは変わらないと思います。
OVF派を否定はしませんが、この手の「EVFはつまらない」や「不便こそ写真撮影の本質」みたいな言い分は好まないですね……それぞれが好きなように楽しめばいいだけでしょ、と思ってしまいます。
なんとなく、わかります。
とはいえ高速なAFが可能な上、フランジバックが短く(積層センサーありきですが)メカシャッターも必要ないEVF型ミラーレスシステムは一眼カメラの完成系だと思っています。
今はまだ一眼レフ機に劣る“暗所耐性”や持病ともいえる“熱問題”などの課題はあるものの、それを克服できる日も近いのではないでしょうか。
そうなると、一眼レフの未来は?
デジタルとアナログの融合した精密機械であることを全面に押し出して、“撮れる”だけでなく“使う”ことに意義を見出せるカメラとして確立することしか私は思い付かないです。
一眼レフもうまく生き残ってほしいですね。
現在のヨーロッパ他での一眼レフの販売台数上の多さは、安さにも大いに関連していると思われるので、一眼レフがどうなるかはキャノンR100も出たしで、今少し観察が必要そうです。BCNでもD7500がコンスタントに登場していますが、ミラーレス後継機が出ているとは言えそうにないのでまだわからない状況ですし、ですがとにかくニコンがどういう対応をしていくのか気になります。取り上げられるフジのX100Vは日本では販売休止が続いていますし、今後どうなるかわからない(後継機種が出そうにない??)と見る方がよさそうな状況のような。。。
ニコンD780を買って良かったです。 店頭でZ6Ⅱと比較したのですが、シャッター音と手応えが決め手でした。それでありながらサイレントシャッターも使えます。 光学ファインダーは撮影する暗さも明るさも感じるのでハラハラワクワクします。 しかしながら背面液晶ディスプレイを使うライブビューは暗視カメラそのものです。 動物園の暗いところ好き動物コーナーでは周りの人が「どこにいるの?」という状況でその動物をしっかり追いかけてオートフォーカスばっちりでした。 一言でいいます。 ニコンD780は万能です。