栃木ニコンとティーエヌアイ工業が合併
ニコンが子会社の栃木ニコンとティーエヌアイ工業が合併することを発表しました。それではプレスリリースをみてみましょう。
栃木ニコンとティーエヌアイ工業の合併に関して
国内の連結子会社を合併
2022年10月3日PRESS RELEASE/報道資料
株式会社ニコン(社長:馬立 稔和、東京都港区)は、子会社である栃木ニコン(社長:津田 剛志、栃木県大田原市)と、栃木ニコンの大田原本社敷地内に所在する傘下の子会社、ティーエヌアイ工業株式会社(社長:中田 耕司、栃木県大田原市)を合併することを決定しました。栃木ニコンを存続会社とし、2023年1月1日にティーエヌアイ工業を吸収合併します。
本合併により、経営や業務の効率化を図るとともに、人材のローテーションを活性化させることで、社員のスキルアップを促し、光学ユニットや光学部品の生産性の向上、柔軟な生産体制を構築していきます。合併前の会社の概要
社名 株式会社栃木ニコン 所在地 〒324-8625 栃木県大田原市実取770 資本金 3億6千3百万円 代表者 代表取締役 兼 社長執行役員 津田 剛志 人員 約1,000名(2022年9月末時点) 主な業務 光学ユニット、交換レンズ、対物レンズ、光学部品等の製造 創業 1961年9月1日 出資構成 株式会社ニコン 100%
社名 ティーエヌアイ工業株式会社 所在地 〒324-0045 栃木県大田原市実取770 資本金 9千5百万円 代表者 代表取締役 兼 社長執行役員 中田 耕司 人員 約270名(2022年9月末時点) 主な業務 交換レンズの部品加工および組立調整、光学機械治工具の製造 創業 1987年9月1日 出資構成 株式会社栃木ニコン 100%
経営の効率化を重視か
プレスリリースによれば、ニコンは栃木ニコンとティーエヌアイ工業が合併するとしています。この両社の関係がよくわからないのですが、プレスリリースによれば栃木ニコンはニコンの100%出資の子会社で、ティーエヌアイ工業は栃木ニコン100%出資の子会社ということで、親、子、孫の関係になっているようです。さらに、栃木ニコンとティーエヌアイ工業は同じ敷地にあるということです。なぜこのような関係になっているのか、ちょっと不思議ですよね。たぶん、過去に何かしらの経緯があったのだろうと思います。
この合併に関してですが、それぞれ別会社ですと、それぞれ経理部門や人事部門などが別々に存在していたりして経営効率が悪くなってしまいます。そのため合併して重複する部門を統一することができれば、そのぶん経営効率が良くなるので利益を出しやすい体質になる可能性があります。このことから、国内企業の2社を合併して一つの会社にすることで、経営効率を高めようということではないかと思いますね。
ただもう一つの可能性として、2社を合併し高い利益率を実現したあとで、投資会社などに企業ごと売却するという可能性もあるので、ちょっと心配してしまいます。
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コメント
コメント一覧 (2件)
親会社が不採算部門を分社化し連結納税をすれば法人税が安くなるメリットが
あります。(この場合子会社ですが)
利益が出ているときは別会社に利益を分散した方が法人税が安くなります。
儲けが出ない時は力関係で部品納入価格を上が決めることが出来たりもします。
反面、製品原価が分からなくなったり固定費が増加したり様々な問題も出ます。
ニコンの株主ではないので経理状況は分かりませんがまぁ色々ですね。
ちなみに経理は素人なので上記コメントに誤りがあるかも知れません。
新しい記事が更新されないのは何かあるのでしょうか。